カテゴリ:70年代男性ソロ
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all songs except 10 written by Rory Gallagher
2003年頃が最もロリー・ギャラガーにお熱でして。 この人は肝臓移植で合併症を起こし亡くなってしまっているし、そもそも顔つきからしてどこか憂いを帯びているのだけど、この79年の「トップ・プライオリティ」では1曲目からギター弾き倒しの熱籠めて歌い倒しの快速チューンで一撃KOなのです。 アイルランドが誇る団塊世代ギタリストとして名を馳せているギャラガー氏、70年前後にはテイストの一員として若々しくも渋みのあるブルース・ロックをぶちかましてました。 テイストは3人組だったけど今回もジェリー・マカヴォイとテッド・マッケンナの2人をリズム隊に据えています。 テッドはスコットランドのフォーク歌手メイ・マッケンナと血族関係にあって、またロリーもトラッドを収録した作品を残していたり、ダルシマーを弾いていたりなんかしてるから戯言レビューに取り上げるのはバートサンの気まぐれってわけでもないのですよ。 本作はスピードレーサーな楽曲が多く、歌唱もいつも以上に力を込めているような迫力。 苦み走らせてみたりドスを効かせてみたり、はたまたシャウトしてみたり…。 かつてのロックンロールを意識したのかどうなのか、楽器の暴れ方をもうちょい抑えていればツイストとかモンキーダンスとかさ。 だけどやっぱりこの人はギタリストなんだなあ。 歌もかなりうまいんだけど、ギターがもうたまらんよ。 これぞソウル! これぞエモーショナル! 時にはセンシティブで時にはブルータルで。 流れるようなフレーズが多く出てくるけど、小川というよりは激流…いやそこまで激しくないかな。 下流というより絶対に上流域、大きな岩がゴロゴロ転がっていてしぶきのすごい渓流ってとこかしら。 激情の中に清廉さを秘めたアルバムです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/02/05 08:14:30 PM
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