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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2009/03/03
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カテゴリ:50&60年代男性ソロ


★右側フリーページのアルファベットは索引になっています★


~~~~~~~~~~~~~~~~~


doc watson_doc watson

  1. Nashville Blues
  2. Sitting On The Top Of The World (Lonnie Carter)
  3. Intoxicated Rat (Dorsey Dixon/W. Mainer)
  4. Country Blues
  5. Talk About Suffering
  6. Born About Six Thousand Years Ago
  7. Black Mountain Rag
  8. Little Omie Wise
  9. Georgie Buck
  10. Doc’s Guitar
  11. Deep River Blues
  12. St. James’ Hospital (James Baker)
  13. Tom Dooley


Doc Watson(23.3.3~)
vo, g, 5 string banjo, harmonica
John Harald
g (1, 7)

 盲目のギタリスト、ドック・ワトソン(86歳の誕生日おめでとう♪)のソロ1作目。
 ファミリー・アルバムなんかはすでにリリースしてるけど、初の単独作が64年ってのはちょっと意外だなあ。
 だって1923年生まれってことはこの時すでに40歳になっていたってことで、彼ほどの人物にしては遅咲きだと思いませんか?

 まあそれはともかくとして、全部で13曲を演奏しています。
 アメリカ起源に違いないトラディショナルを中心にカバーも3曲。
 ロニー・カーターってカーター・ファミリーの一員?
 ドーシー・ディクソンってウィリー・ディクソンの血族かしら…。
 しかし私にとっては大きな問題ではないので放置プレー決定!

 そもそも私は挑戦するも3時間で挫折したような根性無しだし「ナントカ奏法」「ナントカスタイル」って説明されてもわからないギター初心者だから、彼がどれほどの腕達者かというのは自分の耳で判断するのは不可能なのです。
 だけどこれまでのキャリアだとか評判だとか、そういったことで只者じゃないってことは理解できる。
 ギターを弾く人たち、とりわけブルースや(アメリカの)フォークを好む人にとってはマイヒーロー☆だったりするんだろうなあ。

 ど素人なりに分析してみると、タッチはわりかし柔らかめ。
 ストロークでジャカジャカかき鳴らすよりはアルペジオでじっくりと聴かせるタイプっぽい。
 バンジョーやハーモニカもやってますな。

 歌声は…とくに個性が強いわけでもなくごくごく普通かなあ。
 やる気あるんだかないんだか、肩の力を必要以上に抜いているかのような歌い方を聴くと「これは実に古き良き時代のアメリカン・カントリー・ミュージックですね」と知ったかぶりの一つもしたくなってしまいます。
 そういうリラックス感が大事だったりするのかね?
 ブルースは黒人の苦労話を歌っていることが多いような気がするけど、本作に収められている歌はどんな内容なんだろう。

 リラックスしすぎな歌い方をしている一方、深い悩みを抱えていそうな歌い方もしているね。
 12のジェームス・ベイカー作品がまさにそう。
 ドックはこの歌をピート・シーガーの録音で知ったようですよ。
 やっぱり出てきたわねピート・シーガー…重要人物の域を超えてすでに鉄板! 基本! 礎!

 ギタリストとしてのイメージが強い人だけどアカペラもやってます。
 ジョン・レンボーンの追っかけをしている人ならきっと知ってる“トーク・アバウト・サファリング”がそう。
 メロディはジョン・レンボーン・グループのものとほとんど変わらないよ。

 勘の鋭いあなたならすでにお気付きの8はもちろん、“オミー・ワイズ”と一緒。
 ジョナサン“ジョン”ルイスがナオミ“オミー”ワイズを殺したというあの歌。
 作り話だとばかり思っていたけど、どうやらそうでもないらしく…?
 少し突っ込んでみる必要がありそうです。

 ラストはハーモニカも明るく元気な“トム・ドゥーリー”〆。
 と思ったら解説文に「ローラ・フォスターの殺害は云々」っておいおい。
 これもマーダーですか!


 公式サイト:http://www.docsguitar.com/


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Last updated  2009/03/03 09:41:03 PM
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