カテゴリ:50&60年代男性グループ
recorded on December 4 1964 in the Concert Hall, Cecil Sharp House, London 15から18はサンプル盤から、19以降はEP盤からのおまけトラック
1962年結成のダブリナーズ、2作目にして実況録音盤。 #1140のアラン・ハルから故人特集を組んでいるのだけど…、 この鬼籍率の異常な高さはなんなのさ。 ボビー・リンチなんて自殺だぜ? キアラン・バークだって働き盛りの53歳で病没だぜ? こうなるとつい最近73歳で亡くなったロニー・ドリューがえらく長生きに思えてくるし、バーニー・マッケナとジョン・シーハンの2人は今でも現役って事実がやたらと嬉しくなってくるよ。 閑話休題。 ダブリナーズが奏でる音楽ってかなりかわいいと思います。 第一に良い意味で親しみ湧きまくりの歌唱。 ほら、このカエルみたいなちょいと平たい声質。美声は「聴き惚れる」けど、カエル・シンギングを聴いていると「おおう。自分も歌いたい!」とメンバー集めをしたくなってくるんですよ。 それも彼らの場合は楽しむことが大前提、多少音痴でも気にしない、みたいな。 あ、音程が外れているわけじゃないっす。ガチガチの台本通りではなく、歌いながら笑いあっていたりするのが非常にね、萌えるのね。 第二に手が出しやすそうな楽器。 若い頃フォークにかぶれていたお父さんのギターが物置で埃かぶってますというお宅は少なくなさそうだし、まあフィドルは我々パンピーの家には存在していないけどフラジョレットはリコーダーでごまかせそうだしね。 マンドリンはM大学等あちこちで部活動が盛んだからいざとなったらぴちぴちした大学生を拉致できる。 そういう身近な楽器を使っているのも庶民臭を漂わせている所以じゃないかな。 カラコロ鳴らされるバンジョーは個人的にツボですねえ。 ダブリナーズって元々はロニーの名前を冠したグループだけれども、バーニーがいなかったら魅力は半減するのじゃないかと。 そのバンジョーとフィドルがユニゾンで突っ走る13は名演! 歌っている民謡もあまりマニアックなのはなくて知られているものが多いんだ。 “スライゴー・メイド”はあちこちで耳にするなあ。 EP盤「メインリー・バーニー」(こんなタイトルの出すってことはやっぱり人気者ってことか)の“妖精王”や“メイソンズ・エプロン”も。 あ、前回ちらっと登場させたドミニク・ビーハンが本作にもいらっしゃいますね。 ジョイスのダブリナーズ(ダブリン市民)はワケワカンネで途中放棄しましたが、こっちのダブリナーズはそれがない。むしろ囲い込みだ。 これって公式でOK? http://itsthedubliners.com/ 1980年の映像 本作にはおらんがルーク・ケリー(彼も故人)が歌う“ロッキー・ロード・トゥ・ダブリン”なのだ。踊りだす気持ちがわかるなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/01/22 08:25:31 PM
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