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英国民謡好きの戯言

英国民謡好きの戯言

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2011/07/03
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richard thompson+danny thompson

  1. Chorale
  2. Sweetheart On The Barricade
  3. Children Of The Dark
  4. Big Chimney
  5. Kitty “Tommy, Quick! Get Up. I Can Hear Clogs Goin’ Up The Street.”
    Tommy “Well Stick Mine Out And See If They’ll Go With ‘Em!”
  6. Drifting Shrough The Days
  7. Lotteryland
  8. Pitfalls
  9. Saboteur
  10. New Rhythms
  11. Last Shift

1, 3, 5, 8, 10 Danny Thompson
2, 4, 6, 7, 9, 11 Richard Thompson

Richard Thompson OBE (1949.4.3~)
e-g, g, vo
Danny Thompson (1939.4.4~)
arco-b, double-b, b-trombone, con legno

Christine Collister (1961.12.28~)
vo
Dylan Fowler
rhythm-g, a-g, e-g , cor anglais, oboe
Peter Knight (1947.5.27~)
violin
David Mattacks (1948.3.13~)
ds, per
Paul Clarvis
ds, per
Paul Dunmall (1953~)
soprano sax
Tony Roberts
tenor sax, baritone sax, border pipes, northumbrian pipes, b-clarinet, flute, alto flute, harmonium
Albert Thompson
1st tenor trombone
Harold Thompson
2nd tenor trombone

produced by Richard Thompson & Danny Thompson
artwork Colin Lucas & Sonicon

 正直に言います。聴かず嫌いしてました。
 だって「インダストリー」なんてタイトルだから、無用なピコピコを取り込んだデジタル・サウンドになってるんじゃないかって怖くてさあ。
 …なんかそれって産業ロックとインダストリアルをいっしょくたにしてるようなものなんじゃないのか!?
 産業革命発祥の地なんだし、ちょっと考えればわかりそうなものなのにそんな早とちりを。私ってバカだな。

 つい先日OBE勲章を授与されたリチャード・トンプソン(フェアポート・コンヴェンション)とダニー・トンプソン(ペンタングル)の連名作。俗に言う“御三家”のうち二家がタッグを組んだわけです。
 残るスティーライ・スパンからはピーター・ナイトがヴァイオリンを弾きにきているし、英フォーク界では最も名の通ったドラマーの1人であることは間違いないデイヴィッド(デイヴ)・マタックスやジャズ・ロック界でも活躍していて我々の間ではジョン・レンボーン・グループのメンバーとして認知されているトニー・ロバーツなんかも参加していて…メンツだけでも涎が垂れそうです。
 あ、トロンボーンを吹いている2人のトンプソンはダニーのおじ上らしいよ。

 歌入りはリチャード、インストはダニーと曲作りは分担作業で。
 ダニー作品はやっぱりジャズ色が強いし、リチャード作品は時にロックンロールの要素も見え隠れするなど個性がはっきり表れているのが興味深いね。
 
 この当時40代後半のリチャード、フェアポートで歌っていた若い頃よりも深みが圧倒的に増してる。噛みしめるようにおおらかに歌う6を聴くたびにそう思う。
 続く7でのクリスティーン・コリスターを引き連れての歌唱も本当、良い。
 必要以上に英国民謡ヲタな私はSSWとしてのリチャードとちゃんと対峙しようとしていなかったけど、こうして聴くとやっぱり名曲書くんだよなあ…。もう感動で臓物がぶるっと震えるほどに。

 「エレキベースは弾かない」とおっしゃっているダニーのベースはペンタングル時代となんら変わらない音像。
 ゲストが弾く楽器も結構主張していると思うし、独擅場なソロがあるわけでもないんだけどどこをどう聴いてもベース音ははっきりと聴こえてくる。さすがの芸歴、自身の活かし方が抜群にうまいわ。
 物悲しいサックスが狂おしいほど魅力的な10はダニー担当曲でのマイベスト!

 分けて聴けば2人の違いが良くわかるとはいえ、ばらばらにはなっていません。むしろしっかりまとまっています。
 フォーク+ジャズ+ロック+バロック…!?
 こう書くとまるでペンタングルのようだけど、ペンタングルとは違うんだよねえ。雰囲気はわりと近いものを感じるのだけども。
 尚フェアポートっぽさはほとんど感じなかったです。

 根暗じゃないダークさが見え隠れしているあたりも本作を名盤にしている要素なんじゃないかな。


 http://www.richardthompson-music.com/
 トップページの写真が素敵!

 http://www.therealdannythompson.co.uk/Home.html
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Last updated  2011/07/03 04:09:08 PM
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