カテゴリ:2000年代男性ソロ
イングランド人ギタリスト/シンガーで、BBCラジオ2において2回の年間最優秀アーティスト賞を受賞するなどしているマーティン・シンプソンの2005年作品。 アイルランドのダヌーの面々やサンドラ・カーの娘で歌手兼フィドラーのナンシー・カーらが協力しています。ちなみにドーナル・クランシーはクランシー兄弟の末弟リアムの息子さん。 自作の3以外はすべてトラディショナル。 歌詞は殺人を主題にしているけどメロディには暗さがまったくない1、ウォーターソンズで知ったという5、マーティン・カーシーもレパートリーにしていた6、乾いているけれど妙に重々しいバンジョーにのせて歌う8、カーシーの名唱が忘れられない11など有名トラッドが盛りだくさん。 とことん柔らかい10もかなり好き。 マーティンは美声ではないしハッとするほどの歌唱力があるわけでもなく、また逆に悪声でもないのだけど、こういう「特徴らしい特徴がない歌声」がトラッドが持ち合わせている簡素で耳になじみの良い旋律をよく生かしていると思うのです。 質感としてはディック・ゴーハンに似ているかな。声質に近いものを感じるしアコギが巧いのも一緒だよね。 共同プロデューサーのオリヴァー・ナイトはウォーターソンの一員ラル・ウォーターソン(1943-98)の息子。オリヴァーの従姉妹でラルの姉ノーマ&カーシーの娘でもあるイライザ・カーシーも音楽家として第一線で活躍しているし、英国フォーキーたちって世代を超えた交流が盛んなんだろうなあ。 http://www.martinsimpson.com/ 意外なことに腕にタトゥーしてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/23 09:52:37 PM
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