カテゴリ:音楽/その他
続き。 山田五郎→山 森田美由紀→森 岩本晃市郎→岩 森 続いては今日のライブ・ゲストのデイヴ・シンクレアさんとも関係がある、カンタベリー・ミュージックのリクエストに2曲お答えいたします。 岩本さん、カンタベリー・ミュージック。なんとなく言葉だけ聞いたことがあるんですけれども。じゃあどういうものなのかと言われると。 岩 簡単に言うとイギリスのケント州のカンタベリー出身のミュージシャンによって形成されたブリティッシュ・ジャズ・ロックですね。 実際に言うとね、カンタベリー出身じゃない人もいるんですよ。いるんですけれども、プログレッシヴ・ロックの中のひとつの一角をなしている一群というか、あるんですよ。ワイルド・フラワーズ、ソフト・マシーン、あとハットフィールド&ザ・ノース、キャラヴァン、エッグ、カーン。そういう人たちがバンドを作っては解散し、みんなで長続きしていかないっていうかな。 山 そこが特徴ですよね。 岩 離合集散を繰り返しながら別のバンドになっていく。でもバンドとしては1~2枚あるいは1枚出して解散してしまうという気まぐれな人たちの集団なんです。ただここもまた味わい深い音楽をやっていると。もうはまるとですね、ここばっかり聴いてしまう人いますからね。 山 これがプログレの王道だと言って譲らない人もたくさんいるところですね。 岩 あ、いますいます。います。 森 リクエストをいただいています。まずロバート・ワイアットですね。 岩 はい。素晴らしいですね。 森 大阪府の男性、プログレオヤジさん。「前回の夏の猛暑の中でのプログレも良いけれど、ロックの中でも芸術性が高く高尚なプログレは芸術の秋にぴったりです。一日どっぷりとつかりたいと思います。私事で恐縮ですが、本日は結婚26周年の記念日です」。 山&森&岩 おめでとうございます。 森 「そして今気付きました。私は妻よりプログレを愛していることに」。 全員 (笑) 森 いいんでしょうか。 岩 いいんでしょうかね。なんとも言えません、はい。 森 茨城県の男性イサムさんからもいただいています。そしてもう1曲カンタベリーの代表バンド、ナショナル・ヘルスからのリクエストもいただいていますが、これは? 岩 そのカンタベリーの中のですね、ハットフィールド&ザ・ノースというバンドとギルガメッシュというバンドがくっついてできたんですね。カンタベリーのスーパー・バンドみたいなものですね。 山 デイヴ・スチュワートとか。 岩 そういうとこですね。 山 キーボードのね。 森 こちらもリクエストご紹介します。神奈川県18歳男性、プログレ高校生。「中3の時にこのグループに出会い購入し、いまだに毎週聴いています。僕はキーボードをやっているので、デイヴ・スチュワートさんの大ファンです。最初のカンタベリー・ロックとの出会いがこのグループでしたのでリクエストさせていただきます。現在ではこの曲も自分のレパートリーの1つです」。 山 今18歳の人ですよねこの方ね。凄いですね。 岩 凄いですね。 山 感心な若者がいますね。 森 それから北海道の女性、レインボーアイズさん。「昨年の8月の番組が終わってから、私のプログレ熱が再燃して今に至っています。昨年の番組ではたくさんの知らないバンドを知ることができて、収穫の多い素敵な時間を過ごさせていただきました。「宮殿」の再現も良かったなあ。今年も楽しみです」。ということですが、リクエストはこのナショナル・ヘルスにいただいています。 そして兵庫県の男性、焼き鳥さん。「無人島にアルバムを持っていくならと言われるならば、真っ先に思い浮かぶのはナショナル・ヘルスのファースト。その中でも1曲目の“テネモス・ローズ”は一番のお気に入りです」。ということで。 そのほかにも東京の男性23歳、アイさん。それから静岡県の二十歳の男性、夢劇場さん。若い方が結構多いですね。 山&岩 多いですよね。圧倒的に。 森 リクエストいただいています。では聴いてみましょう。ロバート・ワイアット74年のアルバム「ロック・ボトム」から“シー・ソング”、ナショナル・ヘルス78年のアルバム 「ナショナル・ヘルス」から“テネモス・ローズ”。 31. Sea Song / ROBERT WYATT ![]() 32. Tenemos Roads / NATIONAL HEALTH ![]() 森 ロバート・ワイアット“シー・ソング”、ナショナル・ヘルス“テネモス・ローズ”。カンタベリー・ミュージックのリクエスト2曲お答えしました。 岩 いやあいいですね。 山 カンタベリーですね。 岩 カンタベリーですね。 山 このいきなり、あっカンタベリーだ!っていう音の秘密って何なんですかね? 岩 やっぱオルガンですよね。オルガンの音、それからドラムですよね。 山 オルガン、何が違うんですか? 岩 やっぱハモンドオルガンとか違って、ファルフィッサというですね、メーカーのオルガン。本当にコンパクトな音なんです。それをちょっとこう、ひずませた感じの音が入ってくる。 それからドラムもジャズじゃないんですね。ロックのリズムでジャズをやろうとしているというか。彼らの音はみんなそうなんですけども、ロック・ミュージシャンがジャズに近づいていく独特のグルーブが。 山 白人のね、白人のロック・ミュージシャンがジャズをやろうとする時のグルーブですよね。 岩 そうなんですよね。だからもう2曲目のナショナル・ヘルスの曲なんてのは僕の感想だと、最初に聴いた時から全然色褪せてないですね。今聴いてもおんなじ感動が、僕はありました。 続く。
Last updated
2011/10/15 05:13:16 PM
コメント(0) | コメントを書く
[音楽/その他] カテゴリの最新記事
|
|