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テーマ:音楽の巨匠たち(72)
カテゴリ:クラシック物語
ハイリゲンシュタットのベートーヴェンの散歩道 ルートヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン 1770年12月16日西ドイツのボン生まれ 1827年3月26日(56歳)ウィーン没】 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68≪田園≫ (1808年)38才作曲 ベートーヴェンは自然をこよなく愛し、 ハイリゲンシュタットを散歩しながら≪田園≫の曲を作りました 萌えるような若葉をいっぱいにつけた木々の枝々の繁みを抜けると 目の前には突然明るい田園風景がひらける 燦々と降りそそぐ陽の光、鳥の声が聞こえ、どこからか小川の音も聞こえる ≪田園≫を聞いているとそんな風景が浮かんできます 9曲ある彼の交響曲の一つで、 自ら名づけたパストラール(田園)の標題によって知られています この曲は有名な第5番≪運命(日本のみの俗称)≫と同時進行で書かれ 初演も同年の12月22日に一緒に行われました(番号は現在と逆でした) 一方は運命と闘争するような激しく厳しい曲調を持ち 他方は心の平安を求めるようなのどかで穏やかな曲調を持つ 対照的な性格の曲を平行して作曲しています ほとんど回復することのない聴覚の喪失が大きく影響し それを克服しつつ音楽界へ進出した強い意思を表したのが5番 しかし、本心は自然に憧れ、癒されたいと願ったのが6番とも考えられますネ ≪田園≫は四楽章構成の他の交響曲と違い、五楽章からできています 各楽章に標題がついていて、三楽章以下は切れ目なく演奏されます それまでの交響曲は、音そのものの組合せの面白さを追求していましたが ≪田園≫のような標題交響曲は初めてです 後にベルリオーズらに受け継がれ、ロマン派時代の大きな特徴に なっていることから、時代を先取りした重要な意味を持つ曲でしょう ベートーヴェン自身は「単なる風景描写ではない あくまでも心象の描写だ」 と言っています 第一楽章 田舎に着いた時の愉快な気分 第二楽章 小川のほとり 第三楽章 田舎の人びとの楽しい集い 第四楽章 雷雨、嵐 第五楽章 牧人の歌、嵐の後の喜ばしい感謝にみちた気持ち **************************************************** 1stアルバム「マーメイド伝説セレクション版CD」好評発売中!残数わずかです ↑HPにjampしていただくと、試聴でき、通販もしていますヨ。♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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