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テーマ:音楽の巨匠たち(72)
カテゴリ:クラシック物語
交唱を記譜させる教皇グレゴリウス1世(左) グレゴリオ聖歌 古代ギリシャの後15世紀までの1000年にわたる中世では、 音楽の中心は教会や修道院にありました 教皇グレゴリウス1世(在位590~604)が、 聖霊から霊感を受けて創り、編纂し体系化したといわれている グレゴリオ聖歌は、カトリック教会の典礼聖歌として 中世以来伝承されてきたものです 現在もカトリック教会で歌われているラテン語のグレゴリオ聖歌は 男声だけで同じメロディーを歌うシンプルな響きが心を和ませるのか、 今も人気がありCDも多く出ています 395年のローマ帝国の東西分裂後、 西ローマ帝国は、他民族の侵入が相次ぐ暗黒時代で、 各地の教会ではそれぞれ違ったスタイルの儀式と聖歌が発達しました グレゴリオ聖歌の他にモサベラ聖歌、ガイア聖歌、ミラノ聖歌、 ビザンツ聖歌があります 初期のころから教会の儀式において、歌うことは重要な位置を占め 1人、あるいは数人のカルトルと呼ばれる先唱者と会衆によって、 儀式は歌を交えながら行われました やがて、聖歌はシンプルなものからだんだん複雑に、 芸術的にも豊かなものになり始め、 聖歌の担い手も、会衆からプロの歌手たちに代わっていきます 聖歌は口承伝達によって代々受け継がれましたが、 複雑なメロディーや新しい聖歌が増えてくると、 記憶を助ける覚え書きとして、9世紀に記譜法が生まれ始めました 47弦の詩人 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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