ぐるりのこと。
タイトルが、どっかのミュージシャンの名前みたいな「ぐるりのこと。」という映画の試写を観てきた木曜日。仕事あがって雨の中。 25組=50名。小さいけれど綺麗な試写室。 1200の応募があった中から試写当選した「みなさんはラッキーですよ」とradio-iのDJの方が言っていた。運がついてきたかしら。(→「運をつかっちゃった」のではなく)。雰囲気だけの無意味な場面や不自然な展開はなく(無駄と思えるところがない)人間模様に渋みとすごみと面白みがある。かわす会話も「生きている」かんじがする作り。 すごく苦しくせつない過程があるけれどその苦しさにの中にもしも見ている人が、どっぷり感情移入してしてしまい同じく苦しくなってしまったとしても(→木村多江が泣くとき、私も一緒に泣いた)心が大丈夫になる映画。 笑っていいのか不謹慎なのに・・的な、法定の中での次々と現れる人間模様に心をとらわれる。「それでも僕はやってない」の加瀬君がカツラかぶって出てくるが「エー!その配役、ありなのか?」と驚いた。 映画を見終わってからのトイレが混んでいて、外に出るのが遅くなってしまった。「髪のうすいおじさん」が映写室から出てきて裏の階段で一緒になり話しかけられた。 「こんないい映画なのに、20分も遅刻して入ってきた男性おったろ~!あんなん、もったいないことしとるわ~」 おじさんは映画を愛する映写係りの方でした。(聞いたらそうだった)「もうこれは今年の邦画NO.1だよ!!今年といわずここんところのNO.1。この映画は~」だって。おっさんもうNO.1決めちゃってるんだ。でも私もそう思う。