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くもり時々映画

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2018.04.28
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カテゴリ:極私的映画史


 1987年2月、田無から京王線の桜上水に引っ越した。井の頭線の西永福にも歩いて行けるアパートだったので、新宿・渋谷・吉祥寺の3方面に電車1本で行けるという意味では便利な場所だった。そういう立地に加え、隣の駅の下高井戸に下高井戸京王(下高井戸シネマ)という映画館があるのもうれしい場所だった。新宿方面行の定期をもっていたので、当初は電車で下高井戸まで行っていたのだが、そのうち電車に乗るのが面倒で歩いていくようになった。行きは甲州街道をとトコトコと歩いていき、帰りは下高井戸の商店街をぶらついて、はずれにある中古CD店をのぞくのが、お約束のルートとなった。

 そんな下高井戸京王で初めて見た映画が、ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」と「パーマネント・バケーション」の2本立て。ミニシアター・ブームの象徴的な作品で、前年の1986年にロングラン・ヒットした作品だ。世間的には大いにもてはやされた作品だが、個人的にはノレない作品だった。出来が悪いのではない。バブル前夜ともいえる当時の日本の雰囲気にぴったりなところが、何とも苦手だったのだ。ジャームッシュ自体は決して軽くはないのだが、それはあまりに時代の空気にはまりすぎていた。スタイリッシュでおしゃれなアート。泥臭かったり、どこかおかしなところのある作品が好きな僕には、ジャームッシュのスタイリッシュなカッコよさにはついていけなかった。

 歩いて行ける映画館ができた同じ年、LDプレーヤーを買った。いよいよ映画を所有できる時代になってきたのだ。田無時代によく立ち寄った高田馬場に中古LD専門店があり、そこに足しげく通ってLDソフトを手に入れた。当時のLDソフトは、まだ7800円くらいしたと思う。中古でしか買えなかったというのが正直なところ。その中古LD専門店にはDVDの時代になってもお世話になったが、今では移転してしまい、店をのぞくこともなくなった。業種も中古専門から新品・中古専門を経て、今はアダルト中心の店になってしまったよう。それくらい映像ソフトは儲からなくなったということなのだろう。「映画を所有すること」が夢だった時代を生きてきた者には、なんとも悲しい現状である。


ストレンジャー・ザン・パラダイス 【Blu-ray】 [ ジョン・ルーリー ]

パーマネント・バケーション 【Blu-ray】 [ リーラ・ガスティル ]





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Last updated  2018.04.28 16:55:50
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