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くもり時々映画

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2019.02.01
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カテゴリ:極私的映画史

 映画を見始めた頃、ミュージカル映画といえば「ウエストサイド物語」「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」といった作品が名作とされ、事実、それらの作品からは誰もが口ずさめるような名曲がいくつも生まれていたし、我が家にも「サウンド・オブ・ミュージック」のレコードがあるくらいポピュラーな存在だった。

 しかし、1970年代に入り、そうした大作ミュージカルがうけなくなると「ジーザス・クライスト・スーパースター」のようなロック・ミュージカルが登場する。いわゆる豪華絢爛な大作ミュージカルとは違うロックくささが魅力だった(ただし、厳密にはロックでなかったり、映画としての出来がイマイチだったりした)。その一方で1975年に公開された「ザッツ・エンタテインメント」は、「ウエストサイド物語」登場前のMGMミュージカルの存在を教えてくれる。純粋に歌と踊りが楽しめるミュージカル映画。ロック・ミュージカルとは対極にある存在だったかもしれない。

 「ザッツ・エンタテインメント」は、ミュージカル映画へのノスタルジーだったのだろうか。1980年代以降のミュージカル映画は何とも元気がなく、むしろジョージ・ルーカスの「アメリカン・グラフィティ」のように既存のヒット曲をフィーチュアした作品の方が、音楽映画の主流になっていったような気がする。そんな時代を経ての2007年。「ドリームガールズ」と「ヘアスプレー」という2本のミュージカル映画に出会った。

 前者はダイアナ・ロス&ザ・スプリームスとモータウンレコードをモデルに1960年代から70年代のミュージックシーンを描き、後者は人種差別の残る1960年代のボルチモアのティーンズ・カルチャーを描く。従来の作品であれば、モータウンのヒット曲や1960年代のポップスなどを全編に散りばめるミュージカルになっていただろう。しかし、時代はそういう方法論を選ばなかった。いかにもモータウンな曲、いかにもティーン向けのオリジナル曲で全編を構成する。それが当時のブロードウェイの方向性だったようだ。

 もっとも「ドリームガールズ」は、ダイアナ・ロスがよく訴訟を起こさなかったと思えるような内容だし、「ヘアスプレー」は「ピンク・フラミンゴ」の変態監督ジョン・ウォーターズの作品のミュージカル化なので、既存曲の許諾を得たり、高い使用料を払ったりする面倒を思えば、オリジナルを作った方が楽だったのかもしれない。しかし、それっぽいオリジナル曲を使用したことで、結果として音楽が時代の再現に大きく貢献することになっていたと思う。音楽が時代を表現するミュージカル。僕にとっては、ミュージカル映画の新しい形態との出会いでもあった。

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Last updated  2019.02.01 16:10:46
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