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くもり時々映画

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2019.05.02
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カテゴリ:極私的映画史


 マンガと怪獣で育った僕にとって、ストップモーション・アニメは胸躍る表現形式のひとつだった。初めてスクリーンで見たストップモーション・アニメはレイ・ハリーハウゼンの「シンドバッド黄金の航海」で、実写とアニメーションを合成したもの。着ぐるみ怪獣にはない独特の動きを見せる神話の世界のクリーチャーたちには、なんとも言えない魅力があった。

 それから30年以上の年月が過ぎた2009年、ストップモーション・アニメの大傑作に出会う。タイトルは「コララインとボタンの魔女」。「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」で知られるヘンリー・セリックが監督した3Dアニメである。セリックは、それまでもストップモーションとCGを融合させた「ジャイアント・ピーチ」や実写とアニメを融合させた「モンキーボーン」など、さまざまなチャレンジをしてきた監督だ。

 そんなセリックが「コラライン~」で挑戦したのが、3Dによるストップモーション・アニメ。パペットやミニチュアを使用するストップモーション・アニメなら、映画のデジタル化と伴い注目を浴びていた3Dに挑戦するには当然の流れだっただろう。もちろん、単にストップモーション・アニメの3D化だったとしたら、それは新しい技術のデモンストレーションのようなもの。セレックには、そんな気持ちはさらさらなかったと思われる。

 映画が始まった途端、セレックの目指したものが、もっと高いところにあることがわかる。3D化することによって、ストップモーション・アニメの表現力をどこまで広げることができるか。CGを利用することによって実写映画が大がかりなセットを排してしまったのとは反対に、130以上ものセットが作られ、そのセットの中でパペットたちは“演技”をしているのだ。

 それもこれも、ストップモーション・アニメならではの表現の幅を増幅させるため。映画のクライマックスともいえる「悪夢のような庭の美しさ」は、セットを作り、ストップモーションを駆使して撮影されたからこそ実現したのだと思う。ハリーハウゼンのワクワクさせられる動きに対し、セリックのストップモーションは妖しく美しい動きで魅了する。「動き」に個性があるのも、ストップモーション・アニメならではの魅力である。

コララインとボタンの魔女【Blu-ray】 [ ダコタ・ファニング ]





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Last updated  2019.05.02 16:03:17
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