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2009/06/16
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カテゴリ:la litterature


 
 昨日読んだのは、五木寛之です。

 
 その前に本日の読書のおともはこちら♪



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 薔薇のジャムを入れて作ったひんやりスイーツです

 牛乳、練乳、薔薇のジャム、粉かんてん、水をあわせて、凍らせてみました。

 型から取り出して上に薔薇のジャムをのせました。

 薔薇の香りがふわぁと香ります。

 するんと口にはいって、ひんやりとしてリフレッシュ♪




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 いちごも添えてかわいくしました (*^_^*)

 




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  では、本日の本

  五木寛之 「哀しみの女」 です。






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  五木寛之といったら、流行作家というイメージがあると思います。

  近いところでは「大河の一滴」は話題になったし。。

  でも彼の最初の作品「さらばモスクワ愚連隊」というタイトルからもわかるように

  どちらかというと、路線を外れたというか、マイナーなもの、弱いものに着目して

  書いていると思うのです。


  そんな彼の描く男女の人間関係とはどのようなものでしょう。。。

  以下、文庫の裏表紙からそのまま書きます。



  年下の恋人章司と暮らす和美は、異端の画家エゴンシーレの「哀しみの女」
  に強く惹きつけられる。描かれていたのは、シーレのモデルで愛人だった
  ヴァリー。
  この女性の人生に和美は自分の運命を重ね合わせていく。
  大人の女の愛を描いた恋愛小説






117








  
  お話の中にはもう一人、板倉という男が登場する。
 
  和美が章司と出会う前に付き合っていた男性です。彼は和美と付き合って
  
  いながらも別の女性を選び、結婚をしますが、何かと和美のことを気にかけている
  
  男性です。

  この3人の微妙な関係と絵のモデル、ヴァリーの人生を重ねて物語は進行します。




  70ページ近く読んだころか、私はこの小説は女性が書いたのではないだろうか?

  と思いました。

  え? 五木寛之って、女性だったかしら?

  なんて。。。。ことはないのですが、そう思えてしまうほど、彼は女性を書くのが

  うまい、、

  それは、和美のことを「わたし」と書いているせいかもしれないが、よく

  女性をご存知だと関心します。。。

  こういう人と向き合ったら、こちらの手の内を見透かされそうだなぁ。。。。




  でも読み進めると、じつは、和美という女性は五木寛之の理想の女性として

  書かれているのではないかと思い始めました。

  うん、たぶん、そうだろうな。。。


  


  和美は水商売をしているのだが、不思議とすれたようなイメージがなく、

  むしろ、清らかな雰囲気さえ感じさせるのです。

  このへんの書き方はさすが、作家です。



  和美はヴァリーの人生をなぞるように、章司を他の女性と結婚するように

  促すのです。そして、最後は一人残されるはず・・・

  なのですが、自分の好きな女性には幸せになってもらいたいのだろうな、

  五木寛之は、最後にかすかに明るい希望が持てるような結末へもっていくのです。




  和美にかかわる男たちは彼女を捨てたように見えるけど、彼女から離れられないのです

  和美は、頼りなげなふうでも、くじけず、しっかりと自分の運命を受け入れて生きる

  そして、章司の婚約者に、「女として尊敬する」とまで言わしめる女性なのです。


  幸せになってもらいたいですよね。。。。



 「哀しみの女」は一度絶版になった小説ですが、ポプラ社より復刊しました。

  現代の希薄な人間関係の世の中にふたたび蘇るのは嬉しいものがあります。



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  次回は引き続き、五木寛之 「レッスン」

  
  え? 何のレッスンかって? うふふ(*^_^*) そりゃあ、、アレでしょう。。


 

   
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Last updated  2009/06/17 11:09:40 AM
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