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週末に友人とジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を見てきました。
感想は、「あまりに上品過ぎて物足りない作品」と。そういう意味では、これがテレビアニメの、それこそ一昔前の世界名作劇場の作品であったら絶賛されていたかもしれませんが、いかんせん「映画館で見る」作品としては・・・ で、数ヶ月前に見た「マイマイ新子と千年の魔法」と同じ感想である「70点の良作」という感想でした。どちらもとてもいい作品です。が、作品を語りにくいというか・・・ 2つの作品の共通点を考えたところ、結局「その映画を象徴する派手な見せ場がない」から、に集約されるのかもしれません。 宮崎監督作品に限らず、名作と呼ばれる映画には必ずその映画を象徴する場面とか、見る側にとってカタルシスを与える、それこそ「崖の上のポニョ」であれば波の上を走るポニョのように派手なシーンが必ずあるのですが、借りぐらしのアリエッティに関してはそれが無いといいましょうか・・・これはどちらかというと新人監督の演出不足、というより、あの脚本では無理(見せ場が作りにくい)という印象でした。 とはいえ、起承転結がわかりやすく地に足のついた内容で、ジブリ作品としてしっかりした骨子を持つ映画であるのには変わりませんので損はありませんし、この監督さんの次回作はぜひ見たいなと。 しかし・・・ジブリはポスト宮崎監督の後継者を探す事をもういい加減諦めた方がいいのかもしれませんな。宮崎監督の代理を探すというのは、同じような作品を作れる人を探す事じゃなくて、まったく違う、彼に匹敵する人を見つけるしかない、というか。もっとも、あの巨人に匹敵する天才なんてなかなか見つからないからこそ、あの年齢になっても宮崎監督が作品を作り続けている訳なのですが。 「宮崎アニメっぽい作品」というのはどんなにがんばっても、個性じゃなくて劣化コピーになってしまいますし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.08.23 08:34:45
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