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新清士氏のインディーズ・同人記事に対する反応
ソニー、インディーズゲームを「自家栽培」 独創性に期待 この評論の新清士さん、きっと「同人ソフト」というものをまったく知らない、あるいは売られているソフトの表面的な名前程度しか知らないから、こういった コミックマーケットには、一般ブースの出展者はビジネス目的を中心として参加してはならないというルールがある。一般ブースは長机の半分ほどの狭いスペースだが、出展費用は1万円以下と安い。ビジネスが目的の場合は費用が高い企業ブースへの出展が求められる。この結果、資金に余裕のないインディーズゲーム開発者らの本格的なビジネス展開が難しくなり、成長を妨げてきた面がある。 なんて文章を書いてしまうのだろうな。 まず、インディーズゲームって海外では盛んであるが日本ではそれがない理由の大きなところに「日本では起業が難しい」という点があります。また、日本のPCゲームソフト市場の狭さ。同時に、コンシューマであってもこういったインディーズソフトの製作のしにくさ(制約、メリット、市場の小ささ)、さらに、まず「何で趣味で好きなゲーム作りたいだけの人間が、それ以外の余計な苦労をしなけりゃいけないんだ?」という根本的問題がありまして。 また、元々コミケとは「素人が集まって互いに趣味で作った創作物(2次創作も含む)をやり取りするイベント」であって、いわゆる家電見本市のような商談のためのイベントではない。企業ブースはあくまで「肥大化するイベント費用を捻出するための発祥」であって、歴史的にも近年行われるようになったもの。この評論家の考えている「インディーズ企業が自作品を売るための企業ブース」とは訳が違う。参加企業をみればわかるけど、すでに名前の知れたソフトメーカーや出版社、アニメスタジオなどの物販ばかりです。 なんだか「同人誌って簡単に儲かるんだろ?」ぐらいしか知識のない外野がこれからのマンガビジネス論を振りかざすようなハンパさ。巨視的な意見のようで実際は「適当にハコモノ(システム)さえ作れば作る側が集まってそのうち名作が生まれるだろう」ぐらいの、なんとも馬鹿にした話で。 私は一般のコンシューマゲーム開発者でもあり、同時に同人ソフトをかれこれ小学生時代から作っていますが。少なくとも「コミケ」のような同人即売会がなければ作りませんでしたし、今、それがあることによって日本のゲームの多用な市場があると思っています。 だから、この人のいった「(コミケが)成長を妨げてきた面がある。」には憤りを覚えます。 ちなみに「月姫」「ひぐらし」「東方」などでまるで同人ソフトに大きな可能性がある、と思っている人がいるようですが、はっきりいってとんでもない誤解です。同人市場というのはオリジナルで1000本売れたら大ヒット、ぐらいの、それこそニッチな市場です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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