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アメリカの大統領選挙候補でトランプ氏があれだけ差別的な発言をし、非難を受けながら支持率が高い理由は結局「メディアの影響力をよく知っているから」なのでしょうねえ。というのが、彼が目立つおかげで他の共和党の候補者がまったく目立たなくなっているようで。選挙においてメディアに露出するというのは政治家の公約を知らせる以上に印象に残る。これは日本でも、たとえば何十年も地元で議員を続けていたのに、政治的には何の実績も経歴もないスポーツ選手やタレントのようなテレビで知名度のある新参候補にあっさり負けたり。
トランプ候補もテレビ局が追い続けるのは、「暴言」というテレビ的に「美味しいネタ」がバンバン出てくる。他の理性的な候補者はネタにならない。実際、はるか海外の私たち日本人にも、共和党の他の候補者の名前がまったく知らないぐらい。 これは本人もメディア戦略をよくわかった上での発言であり、常に話題の人であり続けることが彼にとっての選挙戦略なのだと。 これに似た政治家というのは日本にもいますよね。いつも過激な発言をしてマスコミには非難されるけど常にメディアが追い続けるから知名度は圧倒的に他の候補者より高い人。で、こういう事を言い続けるとなぜか「あの人は嘘をつかない、自分に正直な発言をする人で信用できる」と、逆方向で好感を集めるようになる。 私に言わせれば、公の場でヘイトスピーチをする人間が、特に差別される側にとって「信用できる人」の訳がないと思いますが。DVの旦那が奥さんを殴るのは自分の感情に正直な人だから悪い人じゃない、というようなもので。 現在の予想ですと、トランプ氏は共和党候補としては代表にはなれるけど、決戦では民主党候補に敗れるだろう、とされています。冷静に考えるとトランプ氏の支持であるアメリカの保守的白人層より、今や人口としてはそれ以外の人種の方が多いですから。彼らにしてみると自分たちを差別する候補を自国の大統領にするなんて考えられないですからねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.12.28 09:35:51
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