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吉野家の「生娘シャブ漬け戦略」発言。これ、いろいろありますが、その問題発言した役員は外部の大きな会社で出世し、吉野家グループに外様の役員として入ってきた人で、そこに「自社商品に対する愛情」が決定的に存在しなかったんだろうなと思います。
でなければ会社の看板商品をこんな言い方するわけがない。「たかが牛丼」レベルに見下していたのでしょう。 例えば上のことを「地方から進学や就職で上京した若い人が、安くてうまいわが社の牛丼に愛着を持ってくれて、長くリピーターとしてお客になってくれる、そんな経営を目指す」といったら、まったく問題にならない。どころか、むしろ理念がはっきりする。 そんなことに気が付かない人が、これから社会人になる学生たちの就職セミナーで偉そうに大人の世界を語っていたのかと思うと(しかも大学主催の有料セミナー)こんな大人にはなるな、の反面教師でしかなく。 また、もっと問題だと思ったのは、同発言が行われた際、会場内では笑いが起きたそうで。これ、昨年、東京オリンピックの理事代表を辞めさせられた森元会長と全く同じ構図。この人も「女性がいると会議が長くなる」という明らかな女性蔑視発言で、その際、会議で笑いが起きたという。 つまり、野蛮な差別ネタを笑いになれば許される、と過去に学習しているのでしょうね。だから、こんな大ごとになるとは思わなかったタイプで。 今回の件について「発言の自由は憲法で保障されている。だから、これによって社会的地位を失うのはおかしい」という人がいました。その通り。発言の自由は個人に担保されます。ただ、その発言をした時の今回の騒ぎの理由は「会社の看板を背負って講師に行ったセミナーで上記のような発言をした結果、企業イメージを著しく落とされた」という、役員として会社の信用に泥を塗った行為。だからこそ「その組織内において」処分を行われたわけで。この人が自宅で家族に対して同様のことを言ってたら、単に白い目で見られるだけで済んだかもしれません。 世の中には「本音を話す=正しいことを言っている」と思っている人がいます。が、実際はむき出しの欲望や差別を何も考えず口外しても信用などされない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.21 12:39:59
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