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差別の元になっているのは、対象に対しての無理解である
という言葉があって。たとえば「最近はLGBTナントカの権利主張がうるさい」って言う人がいます。けど、彼らにとって自分がその対象ではない、からこそ、ひどい言葉をかけたり、「そんな格好しているから差別されて当然」みたいなことを言えるのだと思う。ホモ、オカマ、レズビアンネタをギャグとして笑える。 で、ちょっとここでみなさんがこの情報を聞いたうえで、またそういったことを笑えるか?というきっかけを与えるもの。 若年層の同性愛者の自殺率、および自殺未遂率はいわゆる異性愛者より非常に高い。理由は社会的な偏見、いじめ、差別圧力によるものがほとんど。 これは自分が好きなもの、好きな格好、好きな遊びを性別で区分けされ、抑圧されるからであり。たしかにおもちゃ屋に行けば女の子はプリキュア、男の子はヒーローもの、洋服は男の子向け、女の子向け、クラスでも男子、女子にわけて・・・といった「当たり前としてのプレッシャー」を常に受け続けて、アイデンティティーが壊される訳で。 以前、自身も自傷行為を行った経験のあることを告白していたタレントのはるな愛さんが、「自分は子供のころからスカートが履きたくて、女の子の恰好がしたくて仕方なかったのにそれができないのは苦しかった」と・・・その際、大竹まことさんが「俺たち芸能界ははるなみたいな人間が存在できる場所がまだある(タレントとして)けど、一般の会社とか、そういった場所だとずっと隠し通さなければいけない、隠して今も傷ついている人が多いんだろうなあ」と。 さて、この情報を知ってしまった皆さんが、これまで通りアニメ内の笑いネタキャラとしてのゲイやレズビアンキャラを笑えるか?という話。ちなみにLGBT当事者たちも、自分と同じ性的マイノリティーが小さいころに見たアニメなどでバカにされる対象であることで、自分も同じように社会で差別されるのではないかと子供心に恐れた、という。 知った上で「それでも笑える」「あえてそこを踏み越える覚悟で創作する」なら仕方ない。それ以降は個人の内心の自由であり、表現の自由だ。 ただ、それまでなんとなく「同性愛キャラ=バカにしていい対象」としてしか見ていなかった、記号的な知識しかなかったとしたら、冒頭の「差別の元になっているのは、対象に対しての無理解である」という言葉がわかってもらえるのではないだろうか?というか、もう同じネタを見た時に、あなたにはこの知識が「今までのように笑えない」こととして思い出されるだろう。 前に同性愛の方が言った言葉「別にあなた方が同性愛者になれと言っているのではない。ただ、もし自分が異性愛者なのに、社会の仕組みが同性同士としか結婚できないとした時の絶望を考えてほしい。私たちはそういう立場で生きている」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.25 12:54:54
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