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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
昨年ベトナムに滞在中に、地元に近い海でワタリガニ(ガザミ)を釣る動画をYOUTUBEで見た。帰国したのが昨年の12月だったので、すでにシーズンを過ぎていたのだが、とにかくカニが釣りたくてずっとシーズンを待っていた。ワタリガニのシーズンにはまだ早いのだが、「クリガニ」という市場にはあまり出回らないカニが、3月から釣れるということを聞いた。
大きさは甲羅の横幅が5cm前後のカニで、とげとげしているのでクリガニと言うらしい。身を食べるほど大きいカニではないが、出汁にしてカニ汁や鍋の出汁にするとかなり美味しいと聞いた。 頑張ってほじればカニ肉もそれなりに美味しいらしい。
釣れる釣り場を探して、YOUTUBEなどの動画と地図を照らし合わせて釣り場を決めた。後は一緒に行くメンバーだ。息子は部活と予備校で忙しい。長女はすでに大学で家にいない。お母さんはアウトドアNGの人なので、自然とターゲットは次女だけになる。 気分屋の次女をその気にさせるために、次女にクリガニが爆釣している動画を見せて、誘ってみた。思惑通りに次女が「行く」と言ったときは「よし!」と心の中でガッツポーズを決めた。
いろいろと調べて、カニを釣るためのエサを、「イワシ・イカ・レバー」の3種類用意して、次女と朝早くから出かけた。 釣り場について、仕掛けを投入したが、風が冷たくてまだ釣りには厳しい日であった。カニ釣りというのは、魚の様にアタリがビビビッと来るわけでは無い。一定時間仕掛けを沈めておいて、定期的にゆっくりと巻き上げるだけだ。
仕掛けを投げて車の中で15分から20分ほど待って巻き上げ、また仕掛けを投げ入れて待つの繰り返しだった。動画の様にバンバン釣れたわけでは無いが、3時間ほどで4匹のカニを釣ることができた。
カニ釣りの最中に、漁港の漁師さんが仕掛けたクリガニ採りのカニかごを引き上げているのを見ることができた。中にサンマが刺してあり、カニがニオイに釣られてはいると出られなくなるというネズミ捕りみたいな仕掛けだった。 そして引き上げたカニかごには、釣りをするのが馬鹿らしくなるほどのクリガニが入っていた。
その漁師さんに聞くと、クリガニを釣りたかったら、昼間より夜の方が良いこと、クリガニは夜になると漁港の壁面に出てくるので網ですくった方が簡単に取れることを教えてもらった。
2週間後、長女が春休みで自宅に帰ってきたので、カニを採りに行こうと誘ったら、あっさり承諾を得た。今度は釣り竿ではなくタモをもって同じ漁港に向かった。無論時間は夜である。夜9時前ぐらいに漁港に着いて、さっそく懐中電灯で探したところ、確かにカニはいた。ただし岸壁はそれなりに貝などが貼り付いて凸凹しており、簡単にカニを採ることはできなかった。
取れたり逃げられたりを繰り返して、2時間ほどで6匹のカニを捕まえることができた。帰りに長女と深夜のラーメンを食べて帰ってきたが、なかなかに楽しかった。 とらえたカニは、出汁を取った後、家族で身をほじってみた。大きなカニの様にガブッと食べられるような身ではないので、カニ風味の鍋を食べて、締めの雑炊にカニ肉を入れて家族で食べた。とても美味しかった。
先日長女と別件で港町に行ったときに、市場を冷やかしに言ったら、クリガニが売っていた。お父さんが捕まえたカニより一回りは大きいカニだった。値段は5匹で200円。頑張って釣って、美味しく食べたと満足していたお父さんは、かなりがっかりしてしまった。 長女や次女と頑張って釣ったりつかまえたりしたカニが、5匹で200円とはあまりではないだろうか。
ちなみにそのあと近所のスーパーでも茹でたクリガニを見かけたがこちらは1匹160円とやや高価だった。それでも5匹で800円だ。またお母さんに「買った方が簡単で安い」と言われてしまった。
それでもとれたての新鮮なカニは美味しかったし、娘たちと一緒にカニ採りをしたことは良い思い出になった。機会があればまたやってみたいと思う。夏になったら、今度はワタリガニ釣りに挑戦するつもりだ。どうやって娘を連れだそうか、作戦を立てなくては。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.19 00:10:11
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