『３３』の扉　

今、遠雷が鳴っています。
夏の朝の雨。
短い夏をしっかり感じています。

雨の音。
匂い。
肌にまとわりつくしめった空気。
部屋の窓から見える、公園の緑。
雨に濡れて光る葉っぱ。
雨宿りの小鳥たち。



「今を生きる」
これってとても難しいことがあります。
過去の思いに捉われたり、
未来の不安に怯えたり。

ふと気を抜くと、そんな今と別次元に
ぼんやりと漂ってしまう自分がいたりします。

“意識的に生きる”って、
そのぼんやりや、無意識の自動反応にいかに素早く気づくか
という練習の繰り返しじゃないかな。


心も体も壊れそうだった時、
この、「今ここに生きる」という練習と、
“時間”がやさしく、そしてゆっくりと助けてくれました。


ものごとの変化をあせるのではなく、
“こうあるべき”“こうでなくちゃいけない”“これしかできない”
という「こだわり」をいったん捨てて、
ダメダメな自分をまるごと抱きしめてみた。

そしたら、ちょっとずつ、ちょっとずつ、
胸の痛みが消え、
お腹からのエネルギーの流失が止まり、
執着が消え、
現在を受け入れられるようになった。

笑えるようになり、
息が吸えるようになり、
周りが見えるようになり、
普通に生活できるようになった。

人間ってすごいなって、自分を通して知った。
ちゃんと自己治癒力を持ってるんだって。
自分を信じようって。
弱いけど強いんだって。
感謝の気持ちだけが強くなっていった。



もし、今、苦しんでいる人がいたら、
私からエールを送ります。
絶対大丈夫。
あなたは強い。あなたは守られている。あなたは愛されている。
そのままのあなたでいいんだよ。