『３３』の扉　

今日は一つの学びに幕が下りた日。

この１年、私とそりが合わなかった先輩が辞めていきました。
アンコがしっぽの先まで詰まったタイ焼きみたいに、
最後の最後まできっちり嫌な態度をとってくれましたが、

帰り際、私がしっかり彼女の目を見て、
「ありがとうございました、どうぞお元気で！」
と、心ばかりのお菓子を手渡すと、ちゃんと目を見て受け取ってくれました。

帰りの電車の中で、今回の一年にわたる学びから「逃げなかった」ということと、
「自分の事として捉え、被害者意識や自己卑下や責任転嫁の意識に陥らなくなった」
「嫌なことは嫌なこととして認めた上で、無駄な衝突を上手に避けること」
という、格段に大人になった今の自分の状態を認め、さわやかな感動を覚えました。

「幸せになってね」「たくさんの学びをありがとう」心の中で彼女にそっと伝えました。


今の職場から、昨日で５、６人の人がいっぺんに辞めて行きました。
私が以前５年勤めた、同じフロアーにある、フランスジュエリーのショップも撤退していきます。
今の勤めているブティックも、閉鎖の噂もあるらしい。

なにか、物事が大きく終了し、それぞれの新しい出発が控えている。
そんな空気が充満していて、“物事には終わりと始まりがあるのだな”と
改めてしみじみ感じました。

別れと出会い・・・一つひとつ大切にしていこう。そう感じさせてくれた
春の気配を色濃く含んだ冬の一日のひとコマ・・・。