きつねの窓
ナメちゃんと「てぶくろをかいに」の話をしたらどうもおかしなことになった。ナメちゃんは両手の親指と人差し指になんか液体塗ってひし形を作りその中に色んなものが見える。とのこと。おいら:え、手袋はどこにでてくんの?ナメ:こぎつねが手袋かいに行ったら売ってもらえなくて 母狐が指に白い液体塗ってくれてひし形の中を覗くと 火かなんかが見えて“あったかい”ってこぎつねが言うのおいら:でも、「てぶくろをかいに」は全然違う話だよ。と、いうことで本屋で確認。ナメちゃんのいう変な話ではなかった。で、おいらは気になって(暇なもので・・・)ネットで調べてみた。すると安房直子さんの「きつねの窓」という作品にあたった。が、ナメちゃんのいうような話ではなかった。なんか話混ざっちゃったんだな、ナメちゃん。主人公はこぎつねではない。人間の青年で、狩りに出かけて白い子狐をみつけるが見失う。その帰り道、いつもと違う場所にでる。桔梗が咲き誇る花畑の広場にでる。少し歩くと染物屋があり、そこの坊主が白い子狐だと気づく。坊主はなんでも桔梗色に染めるというが、主人公は興味がない。すると、坊主は指を染めるといい、自分の両親指と人差し指を染めて、その指でひし形を作る。その中をのぞくと殺された白い母狐の姿が。青年は驚き、塗って欲しいと頼む。そしてその中には女の子の姿が。青年はお礼になんでもあげるというと子狐は鉄砲をくれという。ちょっと躊躇するが指の窓にあらわれた少女を思うと鉄砲なんてどうでもよくなりあっさり渡す。そしてあっさり家路に着くが、習慣とは恐ろしいもので、家に帰ってすぐに手を洗ってしまい、窓も消えてしまうのである。青年は翌日もまたその翌日も子狐を探すがみつからない。というお話だった。うーん、なんか里中満智子の「まちこの千夜一夜」っぽいなぁ。