【過去の犠牲者にならない】
【過去の犠牲者にならない】 ★青木仁志(さとし)氏の言葉から― ◎「実行してみたけれど、うまくいかなかった」 「思い描くようなハッピーエンドにならなかった……」 そのようなとき、人は誰でも落ち込みます。落ちこんで自分を責めます。 うまくいかなかったのは自分のせいだ。自分はなんてバカだったんだろう。 これは過去の犠牲者になってしまう心の動きです。 失敗から学ぶことは大切です。ただ、うまくいく人は思うような結果が出な くても、「どう改善できるのか?」という未来に目を向けます。 うまくいっている人は、あとに引きずりません。 失敗=成果ゼロだと考えがちです。行動意欲のある人にとって、望ましくな い結果は次につながる成果なのです。 思い出すと腹が立つこと、これも同じです。 忘れられればベストですが、感情は行動を大きく縛ります。 コントロールできない心の動きは、コントロールできるもので対処しましょ う。すなわち、思考と行動を変えるのです。 たとえば何か腹の立つことが起こったときには、 『次に同じようなことが起こったときの学習だ』 と考えるクセができれば、困難は成長のための課題になります。 (参考文献:青木仁志著 「勇気の書」 アチーブメント出版)________________________________________ *心の状態によって、物事への考え方は変わります。 つまり、心の状態が不安定だと、考え方も不安定になるのです。 私は、このことをよく『まわりに振り回される』という言い方をしますが、 振り回されるのは自分の軸が弱い、もしくは無いからだと思っています。 どんなことでも、自分の意思で考える(主体的に考える)ことが定着して いないからでしょう。 定着した考え方を身につけるには、くり返すこと、習慣にすることで可能 となります。 元女子プロゴルファーの岡本綾子さんが、東京五輪代表を目指す選手たちへ 向けて、激励の意味を込め次のようにコメントしています。 「アスリートにとって悩んでいいことなんて何もない。悩んでいるという ことは。進歩がないということ。 悩むのではなく、考えないといけない。考えるというのは試すということ。 だからいろいろな方法が見えてくるし、前を向いて練習することができる。 『悩むな。考えろ』ですよ。」 アスリートの人にかぎらず、一般の私たちにも当てはまる言葉です。 本気で考えたら、行動は変わると思います。 心の状態に左右されない人になるためにも、本気で考えることは大事です。