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![]() いつもありがとうございます。 『大浪池(おおなみいけ)の伝説』 昔々、神々しい池のほとりに村の庄屋が住んでいました。 何ひとつ不足の無い暮らしでしたが、ただひとつ子宝に恵まれないのが寂しい限りでした。 そこで、夫婦はお山の神様に願いをかけることにしました。 やがて願いは叶い、妻は身ごもり美しい玉のような女の子を産むことができました。 やさしく「お浪」と名づけられたその子は、両親の厚い愛情を受け、その美しさと気品に村の人々は女神様の生まれ変わりだとさえ語り合いました。 十八歳の春が来ました。美しく気立てのやさしいお浪には、多くの縁談がありました。 ところが、肝心のお浪は、結婚の話を両親から聞かされるごとに、ただ寂しくほほえむばかりでした。 両親の心遣いを見るにつけ、お浪は泣くよりほかにありませんでした。お浪は、とうとう病気になってしまい、あの美しさは見るかげもなくやつれてしまいました。 霧島の森に月がこうこうと照る夜更け、お浪は「山の奥へ行ってみたい」と言ってきかず、父親は仕方なく娘の願いを聞き入れて、二人で山の奥へとはいっていきました。 山中の池のほとりに来た時、突然お浪の瞳が輝き、お浪は父の手を振り切って、池の中へ身を投げてしまいました。 父親は驚き、気が狂わんばかりにお浪を呼びつづけましたが、お浪は、二度とその美しい姿を見せませんでした。 青い水面は、何事もなかったように静寂にもどりました。 お浪は、この池に住む竜王の化身でした。 庄屋夫婦の熱心な願いを聞き、庄屋の娘となっていたのでした。 それから、この池を「お浪の池」と呼ぶようになりました。 日本一高い所にある火口湖 『大浪池』 鹿児島県霧島市にあります。 縁があって明日こちらへ向かいます。 ありがとうございます。 そして内観は続く……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.07 06:56:13
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