213737 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

佐遊李葉  -さゆりば-

佐遊李葉 -さゆりば-

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

vyゆりyv

vyゆりyv

カレンダー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

露野

(129)

心あひの風

(63)

孤舟

(59)

かるかや

(68)

蒼鬼

(253)

光明遍照

(53)

山吹の井戸

(52)

きりぎりす

(217)

遠き波音

(50)

羅刹

(193)

コメント新着

vyゆりyv@ Re[1]:羅刹 -193-(10/05) 千菊丸2151さん いつもお読みいただいて…
千菊丸2151@ Re:羅刹 -193-(10/05) 是非このブログを残してください。 ゆり様…
vyゆりyv@ Re[1]:羅刹 -192-(09/14) 千菊丸2151さん だらだら更新に最後まで…
千菊丸2151@ Re:羅刹 -192-(09/14) 漸く完結しましたね。 ちょっと後味が悪い…
vyゆりyv@ Re[1]:羅刹 -190-(09/08) 千菊丸2151さん 花山院皇女は惚れた弱み(…

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析
2015年08月01日
XML
カテゴリ:羅刹
 頼通はふっと目を閉じると、深い溜め息をついた。

 そして、再び能季の方を見据えると、低い声で呟いた。

「だが、その姿の美しかったこと。地獄の悪鬼が姿を変え、人を誘惑して堕落させようと考えるなら、おそらくあのような姿をとるのではないか。女だったら、きっと誰でも心惹かれ、つい心を開いてしまうだろう。鬢(びん)の髪がほつれて青ざめた頬にかかっている様など、男の私ですらふと心をそそられるほどだった」

「頼通様は道雅殿を見張っておられたのですか」

「父に命じられてな。何度か道雅の後をつけた。だが、幸いなことに、当子様は屋敷のうちに厳重に監禁されていて、一度も道雅にお会いになることはなかった。もし、あの頃の道雅に会っていたら、いかに高貴な当子様とて、つい惑わされてふらふらと誘い出されてしまっていたかも知れぬ。そのようなことにならずに済んで、当子様はお幸せだったな」


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
↑よろしかったら、ぽちっとお願いしますm(__)m





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年08月01日 15時25分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[羅刹] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.