なんであたしがあんたの機嫌取んなきゃいけないのよ

付き合ってはいけない３Ｂの中で一番好きなのは、やっぱバンドマンかなー
という私の発言に、後輩が、枕詞「付き合ってはいけない」もどうかと思うし、その選択肢の中から選択する必要性はあるのか、というもっともな忠告。
君の回答は１０点満点！と思いながら臨んだバンドマンとのデート。

どうせヤリ目だろ！そうはいかねえよ！と思いながらも、流されないように、超ダセェベージュのブラジャーで挑みました。
ちなみに、パンツはアメコミ柄のブリーフです。（どうした）

喋ってみたら、案外苦労人で、女性に求める３条件は
１、バカではない程度に常識がある
２、貸したクレジットカードを限度額まで使い込まない
３、タトゥーを入れていない
とのこと。
大丈夫ですか。気は確かですか。
見た目はタイプちょっと辛口なあれそれを思い浮かべて、本気で切なくなりました。
「顔で選ぶと苦労する・・・可愛い笑顔で悪魔みたいな子、いるからね・・・」
わかるわかるぅー！

でもさークレジットカード貸すってことは、どうぞ限度額まで使ってください、って意味じゃないの？
あれ？常識ない判定か？

という今までの恋愛話に花が咲きましたが、大卒サラリーマンの私と何の接点もない人だわ、と思ったら、なんかめんどくさくなってきました。
お酒も全然飲めないし。
自分より飲めない人とどうやって盛り上がっていいかわからないよー
と思い、おもむろにバッグからウォッカを取りだし、ハイ、これ、お土産ー★という展開に突入。
ビール→日本酒からのウォッカ。
ベースの転調の仕方とか、まじどうでもいいわ。
ねえねえ、私が注いだお酒が飲めないの？これを買うために１１時間もかけてロシアまで行ったんだけど。ねえねえ、聞いてんの？聞こえてるんだったら、つべこべ言わずに飲めよ。
プーチンにチアーズ★とわけのわからないことを言って乾杯し、一人飲み干す私。
３滴くらい飲んで、もう無理です、本当にやめてください、とシケたことを言われて、おめえふざけんなよ、プーチンの酒が飲めねえのか？あ？
とわめきちらし、プーチンの政策（現地ガイドが説明していた）を最初から最後まで演説調に喋り倒し、「偉大だと思わないのか」と同意を求めたら、真っ青な顔をしたバンドマンが
「社会主義は人を幸せにしません」
と１０回くらい叫んだ。

恐怖の政治裁判所と化した居酒屋の個室を、そそくさと出ようとするバンドマン。
ちゃんと立てますか？とこっちにきたついでに、乳をももうとするヤリ目モチベーションの高さに目を見張る。
１１時半には駅へ。
千鳥足歩行で「えーーー帰るのー？２件目はぁ？」と恫喝。
もうこれ以上飲むのは危険です、本当にやめた方がいいです。ぼくんち来るか、ここで帰るかどっちかにしてください
と言われ
「この状況でまだヤる気なのか。すげー。でもそれって、婦女暴行っていうんだよ。おまわりさーん、こいつを逮捕してください。婦女暴行未遂でーす」
とその場にいた警官に絡んで絡んでからみまくり、
「お願いです。もう何も言わずに改札の中へ入ってください」
といわれた時には、終電時間だった。

電車の中で案外醒めて冷静な頭でケータイを眺めてたら、ラインで「大丈夫ですか、電車のれましたか？、起きてますか、僕家付きました」みたいなのが５分おきに来て、こいつイイ奴なのかもしれないな。と思いました。

１、バカではない程度に常識がある→ないどころか、キチガイ
２、貸したクレジットカードを限度額まで使い込まない→貸されたら１００％使うね
３、タトゥーを入れていない→〇

アウトォー！
毎日、どっかしらで修羅場ってる。