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床の間に掛け軸が欲しいそう思われている方からよくある質問で今日は話をしたいと思います
どういう作品がいいのか・・・書を研究していれば一目瞭然とわかってくるものですが、一般の方にはなかなかわからないものです 文章で説明するより、実際いろんな作品を見るということが一番手っ取り早い指導ですが、簡単にまとめてみたいと思います。 1、作品の構成 書き出しは穏やかでだんだんと文字が力強く暴れて静かに終わる。つまり作品に旋律 (リズム)があるか。また、隣り合う文字の大きさに変化があるか。墨の潤滑がある か。これに当てはまらないものは悪い。 2、余白に美しさがあるか。 墨のあるところだけでなく、その周囲の白い部分(余白)が美しいかどうか。 3、落款がいいか悪いか 落款が低い位置に、または高すぎる位置にあるものは良くない。印がゴム印のように鮮 明すぎるもの(良くない)落款印の文面が、号で○○之印、名字に之印などの誤った使 用をしているもの。 この3つが一番分かりやすい目安です。ちょっと字の上手い似非書家さんによく見られる作品例です。 先日、大型スーパーの催事コーナーで掛け軸の即売なるものをやっているのを見かけました。上記の3つの例から見ると悪い作品が数十万で販売されていました。作品を買うときはやはり事前に鑑賞する目を養い正しく吟味する必要があると思います。なかなか、書を教えるものは「書き方」に重きを置きますが、私は「見方」こそ一番大切だと考えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年08月29日 23時34分06秒
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