末期がんの患者さんへのリフレクソロジー
実は、あたしの母はケアマネージャーをしています。(うちの母ネタは珍しいかな?)仕事内容は『居宅介護支援事業』。家庭で介護サービスを受けたい利用者さんに対し、様々なサービス(医療・福祉分野)をコーディネートする仕事をしています。仕事柄、高齢者の方に関わる事が多いですが、末期がんや難病の患者さんにも関わる事があります。数年前、母は末期がんの男性患者さんへ関わることがあり、その数ヵ月後にその方は亡くなられました。その奥様へ「一緒にお仕事をしませんか?」と声をかけ、それがきっかけで母の事務所で一緒に仕事をして下さった女性がいました。母の2歳年上のHさんです。Hさんは、仕事を始めるに当たってホームヘルパーの資格を取得され、とても前向きに仕事をして下さっていました。でも、今年の春くらいから食欲が落ち始め、少し体調が良くなかったそうです。夏くらいになって検査を受けてみたところ、進行性のとても早い「胃がん」だということが分かりました。分かった時には既に末期のステージでした。手術をすべきか?でも、手術をしても完治は無理…という深刻な状況でした。結局手術は行なわないことになりました。先日、母からHさんのことでメールが来ました。「痛みがあって辛そう。何かしてあげられないかしら?」私の通っていたリフレの学校では、末期がんの患者さんのための病棟(ホスピス)にボランティアで卒業生のリフレクソロジストを派遣しています。がん患者さんへリフレクソロジーの施術をすることによって☆その日の夜間のナースコールが減る☆下剤を使わないとお通じが出ない患者さんのお通じが出た☆なかなか眠れない患者さんがいびきをたてて眠られた☆血流が悪い足が温かくなったり、むくみが軽減した☆がんの痛みが軽減したなどの報告がいくつか上がってきています。なので、あたしで良ければ出張します…と返事をし、主治医やご本人・ご家族の許可も出たため、先週ホスピスに出張してきました。施術は通常のものより短時間で、親指に圧をあまり入れないように刺激します。むくんで、しばらく歩いていない方特有の活気がない青白い足をされていました。お薬の副作用で、足のかかとがめくれているので、仕上げに軟膏を塗ってきました。通常、人間は日中は常に足から刺激を入れて生きていますね。でも、こうして寝たままの状態でいることにより、足からの刺激がなくなります。そうすると、足の筋力が落ちるだけでなく、どうも内臓の機能も落ちてきてしまうようですね…。付き添いで病室にいらっしゃる妹さんもとてもお疲れの様子。患者さんもそうですが、そのご家族の方も大変なんですよね~。妹さんにも、簡易ベッドを使って、整体&リフレの施術をたっぷりサービスしてきました。12月27日はHさんの誕生日。27日にもう一度リフレの出張に行く予定にしていました。でも、Hさんは26日にお亡くなりになりました。訃報を聞いて「あ、お誕生会は旦那さんのところでをされるんだな…」と直感的にそう思いました。あたしはほとんどお役に立てませんでしたが、母がHさんにとてもお世話になったので、このような形でご挨拶をさせていただくことができて本当に良かったです。これは、きっとあたしの自己満足ですが…。Hさん、どうもありがとうございました。