フリードリヒ・エンゲルス著【イギリス労働者階級の状態】
■牛肉コロッケ問題で、子会社にミスはない=一部報道で加ト吉 [東京 20日 ロイター] 加ト吉 は20日、連結子会社の北海道加ト吉が製造した牛肉コロッケに使用された肉が豚肉だったと報じられたことについて、製造段階で北海道加ト吉にミスはなかったと発表した。 加ト吉が原料肉の納入業者に確認したところ、納入している牛肉に豚肉が混ざった可能性があると報告を受けたという。 加ト吉では、豚肉が混入した可能性のある商品は全量の出荷を停止した。 20日付朝日新聞などは、食品加工卸の「ミートホープ」(北海道苫小牧市)が北海道加ト吉に、主として豚肉を使用したひき肉を「牛ミンチ」として出荷していたと伝えている。 6月20日13時36分配信 ロイター__________________■<加ト吉>廃棄予定コロッケを横流し 工場長がミート社に 北海道苫小牧市の食品加工卸会社「ミートホープ」の牛ミンチ偽装問題で、冷凍食品大手の加ト吉は24日、子会社の北海道加ト吉の茨木(ばらき)薫工場長(53)が、本来は廃棄しなければならない冷凍コロッケを、ミート社の田中稔社長に販売していたことを明らかにした。 販売数は最大8万個で代金は社内の懇親に充てたといい、加ト吉は同日付で工場長を解任した。 農水省は、横流しした商品が賞味期限切れの状態で出荷される可能性を加ト吉が想定できたとみており、ミート社の一連の不正行為と加ト吉との関連も含め調べる方針。 北海道加ト吉は、ミート社から牛ミンチを仕入れ、冷凍コロッケなどを生産・出荷している。 社内ルールでは、冷凍コロッケを箱詰めする際、端数が出た分については廃棄することになっているが、茨木工場長は02年4月ごろから約2年間、端数分の計3万~8万個のコロッケを1個5~10円で田中社長に販売。 30万~40万円の代金は北海道加ト吉の利益には計上せず、社内の飲食費にしていた。 22~23日、農水省などが北海道加ト吉に立ち入り検査し、不正が発覚した。 工場長が農水省に対し、不正を認めたことから解任したという。 ミート社を巡っては、賞味期限切れ間近の冷凍コロッケを格安で仕入れ、賞味期限のラベルを張り替えて系列会社に転売した不正も明らかになっている。 茨木工場長がミート社に販売したコロッケが転売された可能性があるが、加ト吉は「分からない」(東京支社)としている。 農水省表示・規格課は「当然、加ト吉は賞味期限切れで販売されることを予想できたはずでミート社による違法行為を引き起こした可能性が高い。 横流しは食品会社として、あってはならない行為で、一連の偽装とのかかわりも含め調べる」としている。【平地修、北川仁士】 6月24日21時11分配信 毎日新聞__________________■ミート社社長、馬肉と牛脂で作った「牛カルビ」も販売か 北海道苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ」による牛肉偽装事件で、田中稔社長(68)は、別の食肉会社に勤めていた約40年前にも、馬肉と牛の脂で作った肉を「牛カルビ」として偽装販売していた疑いがあることが、取引のあった知人男性(67)の証言でわかった。 農林水産省が25日に発表した調査結果では、ミート社の24年前の不正行為が確認されたが、男性の証言は、田中社長の不正が、それ以前から始まっていた可能性を示している。 田中社長は、1976年にミート社を創業したが、それまでは苫小牧市に本社を置く別の食肉会社で、役員を務めていた。田中社長は、多くの工場を切り盛りする立場だったという。 6月27日10時53分配信 読売新聞__________________■焼き豚端材まで利用=ひき肉に混ぜ販売-牛脂やジャーキーでも・ミート社偽装 北海道苫小牧市の食肉加工卸会社「ミートホープ」のひき肉偽装事件で、同社は約24年前から、調理済みの焼き豚の端材を使い、豚ひき肉の偽装を行っていたことが26日、分かった。 こうした不正は、田中稔社長や社長の意向を受けた幹部社員の指示で行われていたという。 不正は異種肉の混入だけでなく、産地の偽装や賞味期限の改ざんなど多岐にわたっていた。 道警は、家宅捜索容疑の不正競争防止法違反(虚偽表示)だけでなく、格安肉の高値販売を狙った詐欺容疑での立件も視野に捜査を進めている。 農水省などによると、同社は1983年ごろ、豚ひき肉に加熱調理した焼き豚の端材を混ぜて販売していたという。 約15年前には、シカ肉ジャーキーに羊肉を使用して販売。 2002年ごろからは、牛脂に豚脂を混入させたものを「牛脂」と表示し販売していた。 6月26日5時30分配信 時事通信__________________■雨水で食肉解凍の疑い、ミートホープ社を保健所が調査 北海道・苫小牧保健所は28日、ミートホープが、食肉の解凍に雨水を使用していた疑いがあるとして、同社を食品衛生法に基づいて立ち入り調査した。 田中稔社長は28日朝、雨水使用について報道陣に対し、「調べてみれば全部わかること」と述べ、否定も肯定もしなかった。 27日に民主党の国会議員団が苫小牧市を訪れ、元社員から雨水を冷凍肉の解凍に使っていたとの証言を得ていた。加工などで使用できるのは、水道水か殺菌地下水で、雨水は床掃除などでしか使えず、同保健所は蛇口や貯水槽などからサンプルを採水した。 6月28日14時1分配信 読売新聞__________________★この事件、最初は牛肉に豚肉を混ぜる偽装事件だということだった。 しかし、ありとあらゆる肉類偽装のテクニックが駆使された詐欺商売のオンパレードだということがわかってきた。 かつて学生時代に読んだ本、フリードリヒ・エンゲルスの【イギリスにおける労働者階級の状態】(1845)を思い出す。 それによると、19世紀のイギリスでは墓場で人骨を掘り出して、カルシウムを入れた食パンが堂々と売られていたという。 現代社会にプロレタリアート革命は必要ないし、社会主義もたいしたことはないとわかっているが、どうしてこの会社の労働者たちが、なにゆえに黙って社長の詐欺と不正に加担してきたのかと思うと、ゾッとするのである。