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テーマ:楽しいNY生活(436)
カテゴリ:スポーツ
~ハーフ・マラソン レース~
8月29日(日)7時。セントラル・パークで行われたマンハッタン・ハーフマラソンに参加した。練習で8マイル、10マイルは走ったが13.1マイル(21.1キロ)は今年初めての挑戦だ。この夏の走り込みが足りないのを十分承知の上の参加である。前日はまるで運動会を次の日に控えた小学生のように、気分が高まってなかなか寝付けなかった。 朝6時半に友達と待ち合わせてスタートラインに向かった。もう既に数千人と予想される人達が並んでいた。天候は晴れ。81度。湿度約80%くらいあったのだろうか。湿気でとても暑かった。「野口選手はこのような条件の中で金メダルを獲得したんだなぁ。」 先週行われたアテネでの女子マラソンの事を思った。 コースはセントラル・パーク内のビック・ループ約6マイル(約10キロ)を2周する。最初の4マイル地点までは順調だった。湿度のせだろうか、体温が上がり心拍数が急増しているように感じた。どうにか6マイルは走ったが、急に息が出来なくなる気がした。 「先に行って」 そう一緒に走っていた友達に告げた。私達は今年一緒にトレーニングし、また過去もレースに参加、お互い励ましあってきた。ただ、足をひっぱりたくなかった。彼女は私を気遣いながらも走り去って行った。そこからが私ひとりのチャレンジとなった。 数マイルごとに水・ゲータレードのステーションが設置されている。その度に水を飲み、水を体にかけて冷ました。ポケットにパワー・ジェルを補助食として入れていたのを食べたりもした。しかし、燃料切れした。マラソンの前日はパスタ等の炭水化物を沢山摂取してエネルギー源とする事がよく言われる。が、私はそれが出来なかった。筋肉トレーニングで、下半身の強さを感じていても前へ進んで行く体力そして気力がなかった。 結局途中で歩いてしまった。それでも完走し、今年初めてのハーフ・マラソンを2時間28分でゴールした。「私がハーフ・マラソンを走る間に野口選手はフル・マラソンを完走してしまうんだなぁ。」 ゴールの時計をみながらそんな事を考えていた。 トップランナー達は本当に早い。テレビで見ているより、実際に追い抜かれて行くとそれが体験出来る。今日もトップランナーは私が6マイルを走り終わる前に、通り過ぎて行った。 また、明日から始まる共和党大会に向けて反対デモがセントラルパークでの集会が持たれる、持たれない等と騒がれているが、ランナーの中には反ブッシュ大統領のTシャツを着た人達もいた。それぞれの思いを個々の走りに反映させようという考えなんだろう。 レース後、水をもらう為並んでいた列に 反ブッシュのバッチをつけていた人がいたので、私はこう冗談を言った。 「ブッシュ(大統領)の為に13.1マイルも走ったの?」 彼も笑っていた。 レースが終わるとバナナやベーグルが貰えるのだが、今日は夏で暑かったからだろうか、棒付きアイスクリームまであった。 既に結果が張り出されている自分のタイムを確認してから帰宅した。まだ朝10時を少し回ったところだった。自分の結果は納得のいくものではなかったが、気分は良く、満足感があった。アパートに戻ってそのまま2時間フロアーの上で寝てしまっていた。自分の強い部分、弱い部分が良く判ったレースだった。持久力を鍛えなければ! NYCマラソンまであと10週間。時間はまだある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 30, 2004 01:23:23 PM
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