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テーマ:楽しいNY生活(436)
カテゴリ:NY発信
一日25時間の日がアメリカには一日ある。
それは夏時間から戻るとき。夜中の2時に時計を一時間戻し、午前1時とする。夏時間にならない場所も中にはあるようだが、大体の州で夏時間を取り入れている。今日のハロウィーンはそんな時に当たった。一時間寝る時間が増えると考えるのも良し、パーティーで騒ぐのが一時間増えたと考えても良し。最近の私は寝る時間が増えると考えるようになった。 一時間長く寝たにも関わらず、私の目覚めはいつも悪い。不機嫌な訳ではないのだが、何度も目覚まし時計を止めないと起きれない。時計2つとテレビが自動的につくようにしてある。今朝は母の電話で目が醒めた。朝9時に5マイルのレース参加の為、毎週日曜日の電話を少し早くして貰ったのだ。 「大丈夫?まだベットの中?起きれる?また寝ちゃダメよ。」 まるでベットの横に母が立っているようだった。目をつぶったまま、「う~ん」と気が抜けた返事をした私。日本にいた頃を思い出す。電話を短く切り上げて、顔を洗い、着替えてゼッケンを着ける。すると気持が高揚していった。 外に出ると10月下旬にしてはとても暖かだった。朝日がパーク・アベニューの高層アパートに反射しているのが、青い空に映えていた。それでやっと目がぱっちりした私。 「うわ~、ステキ!神様ありがとう!」 久しぶりに行くセントラル・パークは紅葉が大分進んでいた。真黄色になった落ち葉がフィフス・アベニュー沿いの歩道を敷き詰めていた。そこをサクッ、サクッと足音を立てながら歩いた。落ち葉の匂いは昔、子供の頃に良く遊んだ紙石鹸の匂いがした。 72丁目からパークの中に入って、私のお気に入りの場所を通った。バンドシェルからモールを見ると、朝日が木々の間から零れ、光の柱が何本も出ていた。朝早いので、そこを通る人も未だ居ない。 「よ~し、頑張るぞ!!」 美しい光景から元気を貰った。タバーン・オン・ア・グリーン前でスタートしゴールするレース会場には、既に多くの人が集まっていた。ハロウィーンと重なるこのレースには、天使や顔にペイントして走る人達がいた。走っている途中、被り物のコスチュームを手で抑えながら走っている人を見かけた。そんな光景に出会えると、走っていても面白い。 ゴールを切ると、水とベーグルとリンゴ、そしてメダルを貰えた。水とベーグルは殆どのレース後に貰えるのだが、リンゴはこの季節だけ、そしてメダルは滅多な事では貰えない。直ぐに首にかけて、ちょっぴり得意気分に浸りながら家に戻った。 歩いている途中、メトロポリタン美術館前にあるホテルの従業員数人が立っている横を通った。私のメダルに気づいた一人が声をかけてきた。 「シルバーメダルで2位だったの?」 「レースに出れば誰でも貰えるのよ。」 その3人組に手を振ると、笑っている。私はそんな瞬間が好き。ニューヨーカーはタフだ、冷たい、と言われる事もあるが、暖かな人達も沢山いる。一瞬の平和を感じる。そして思う。 ニューヨーク、大好き!! * * * * * * * * 夜は着ぐるみのバイトで私はマヤというヒスパニックの女の子のキャラクターとなった。今、ロックフェラーセンターの前は、デモクラシー・プラザというテーマで、今回の選挙に関わる催しを行っている。私は子供向けのテントでマヤになって、子供と記念撮影。着ぐるみはつらい。でも7分で終わってしまったのだ。一緒に男の子のキャラクターとなった人は、週に3-4日このバイトをしているコメディアンだった。聞くと毎回15分位で終わるそうだ。 興味津々の私は、少し回って歩いた。ホワイト・ハウスに真似て大統領の机が飾ってあったり、模擬エアフォース・ワンの頭の部分だけあったり。アメリカの歴史を選挙を通じて紹介している。子供達のブースでは、ブロードウェイ経験のある俳優達が、子供向けに簡単にした大統領の話を読んでいた。 その大統領選挙は11月2日(火)と迫った。今互角と見られているが、ひとつ面白い「迷信」を聞いた。それは、フットボールのワシントン・レッドスキンズが選挙前の最後のホームゲームで勝つと現職大統領が再選し、負けると挑戦者が大統領になるという事。レッドスキンズは、グリーンベイ・パッカーズに28対14で負けた。では、ケリー氏が大統領に?!どう転んでも結果がわかるのは、もうすぐ。 一日25時間。長かったが良い一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 2, 2004 02:32:55 AM
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