ふるた技工所(てっこうしょ)

中身が見える USB Flash memory KINGMAX UI-05 16GByte を買って、紫外線消去できるか試してみることにした。20 分照射で消えずに読みだせる。



斜めに光を当てたりすると、虹色に輝いたりするのでチップは本物が見えていると考えて間違いない。ワイヤボンディングも見える。



紫外線消去の実験をする前に、カメラのフラッシュを動作中に浴びせる実験をして見た。tar で linux kernel の tar.bz ファイルをフラッシュメモリに展開する操作をする。フラッシュを浴びせると展開が止まってしまう。光に対する感受性は有ると考えられる。下の画像をクリックするとビデオ映像がダウンロードされて再生される。


フラッシュを浴びせる試験別映像

紫外線を照射する実験をしてみた。照射方法は 10W 殺菌灯に UI-05 ほぼ密着させ実施した。



内部をアルミコーティングしたシートで覆った BOX 内で実施している。反射光まで含めて、UI-05 に当たっているとすると、開放空間にある殺菌灯直下よりも強い光が当たっているはず。過去、この殺菌灯にて 20 分程の照射にて EP-ROM 2764, 27C256 を消去出来ている。



紫外線照射は全容量の 50% まで書き込み、(1) 照射時間 5 分、(2) 照射時間 10 分、(3) 照射時間 20 分、を試した。(2), (3) の試行は再書き込みすることなく続けて実施している。従って、積算照射時間は (1) 5 分, (2) 15 分, (3) 35 分となる。読み出しに伴い、エラー訂正して再書き込みしている可能性を考えると、照射時間を積算で考えない方が良いかもしれない。

結果は (1), (2), (3) とも読み出し内容に相違は無く、正常に読み出せていた。md5sum による検査をしている。

UI-05 の窓の材料は何だろうか？ EP-ROM は紫外線を通すため石英ガラスだと聞いた事ある。UI-05 は普通のプラスチック？それとも普通のガラス？紫外線対策のためのコーティングが掛かっているかもしれない。

1 時間紫外線を照射すれば消え始めるのだろうか？