カテゴリ:電子工作
秋月で買った積層セラミックコンデンサ RD20F107Z0JH5L(P-02243) 100uF 6.3V の容量が減っていたので容量回復(復活)実験をする事にした。村田製作所の「積層セラミックコンデンサの静電容量は経時変化するのですか?」と言うページを読んでみると、キュリー温度(約 125℃)以上に加熱すれば容量が回復しそうだ。熱収縮チューブを縮めることができるヒートガンで可能な温度だ。
![]() 袋の裏に有る仕様を読んでみると、Y5V 特性、製造は 2008/03/14 なので 5 年 3 ヵ月(46,000 時間)経っている事になる。 ![]() 実験開始前は 73.8uF あった。予め分かっている特性なので不良ではない。減りが多い感もある。 ![]() 実験終了時は 111uF になった。定格より増えている。キュリー温度以上に熱した後、冷めると容量が回復するというのは本当だった。そして、再びこの瞬間から長期にわたり容量が減り始めるはずだ。 ![]() ヒートガンで温めると、容量は 7.17uF まで減った。一桁減ってしまう。驚くべき変化だ。容量が一桁減るくらいがキュリー温度まで温まった状態の様だ。これより容量が大きい状態で冷まし始めると、容量の回復が芳しくない。保存してあった複数のコンデンサを実験した感触だ。 ![]() 次は実験のビデオ映像だ。画像をクリックするとダウンロードの後再生が始まる。映像では周囲が溶けない様に陶器のタイルを敷いている。タイルを冷却開始時に取り去らないと、容量の回復が少ない。タイルから受けた熱でゆっくり冷める事と関係がありそうだ。 ![]() ビデオ映像 24.2Mibytes ビデオ映像(容量半減版) 13.7Mibytes 半田ごてを当てたら何故か調子が良くなったという中に、クラックの修復以外に容量の回復と言うのも有るかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.06.16 15:39:45
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