カテゴリ:電子工作
久しぶりに日記を書く、ふらっと近所のハードオフで買った中古測定器を開けて調べたら、三菱電機の DTL M5930P シリーズが使われている基板が出てきた。
もう少し新しい時代の測定器かとおもっていた。デートコード読み取ると自分が生まれた前後数年で製造された IC が使われている。 「あー、PDF のデータシートなんて無いかも」故障していてどうにも動かないときは PIC とか AVR マイコンでエミュレートしようと思っていた。回路をトレースすることもできないのかも... キーワードを変えつつようやく発見する。三菱半導体 バイポーラ ディジタル で検索できた。スキャン画像だし、ネットの海にいつまであるのだろう... 動くかどうかも分からない中古測定器を保守していくとして、クイックリファレンス的な資料を起こすことにした。 PDF で 三菱 DTL M5930P シリーズを理解するために必要な最低限のピン配置と内部等価回路を書き直したデータシートの様な資料を作る(このリンクをクリックで PDF をダウンロード)。 画像化して並べておく。 M5930P, M5961P, M5932P, M5933P, M5944P M5935P, M5936P, M5937P, M5945P, M5948P M5946P, M5949P, M5952P, M5955P M5953P, M5956P, M5962P, M5963P ピン配置、回路図を書き起こしてみると、三菱電機のデータシートに誤りが見つかった(まぁ、多分間違いだろう)。お手本となったアメリカ製の DTL 830 シリーズ、930 シリーズの互換品として作られていて、FAIRCHILD DTuL 930 シリーズ, MOTOROLA MC830, MC930 シリーズの資料を参照して確認する。 互換品を設計した人たちは回路を理解して作っていた?こう思うのは失礼か。もし、互換品を作るに当たり、十分に回路を理解して再設計・特性評価をしたならば、不必要な素子、付け足すべき素子、評価すべき特性が増えているはずだ。見当たらない。 ここらは、電子回路的な話から脱線する。 自分が生まれて間もない頃に、今延長運転が話題になっている原子力発電所群が作られている。これらの制御装置としてロジック回路も使われたと考えている。 更新工事で新しい回路に置き換わっているのだろうか?置き換えが進まないか、新しい装置を被せるだけのような更新だったとすると、今でも DTL が使われているかも。データシートすらなく、有ったとして誤りがあり、読解できる技術者がほぼ皆無の状態で、延長運転できるのだろうか。 自分がもの心点いたときに、最盛期だった TTL, C-MOS gate IC ファミリーも今の若者にとっては理解しがたいロストテクノロジーなのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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