カテゴリ:電子工作
中古道具の寄楽屋で METRONIX Model 524B を見つける。今時 Type-C 給電で手のひらにのる安定化電源もある。シリーズレギュレータの分かりやすさと、低ノイズに期待して手に入れた。
背面に大きなヒートシンクと TO-3 型トランジスタを配置してあるお決まりの構造だ。トランジスタは 2SD867-Y、用途に Power Amp がある。コンプリメンタリペアはない。準コンプリメンタリ用途か、出力トランスを使った Class B Amp 用途? 良く使い込まれているせいか、AC コードに被せてあるチューブはかなり傷が付いていた。ヒートシンクのエッジに当たって傷か付いたのだろう。こうやってみるとお決まりの構造は最適な作りではないようだ。 ヒューズを飛ばしたことがある?10A のものが入っていた。指定は 2.5A だ。 はて、CV - CC 型なので過負荷でヒューズが飛ぶのだろうか。2.5A のヒューズ買わないと。 蓋を開けてみる。ドライバを使って回すのは、フレームを挟む留め金だ。90 ~ 180 度回転すると外れる。制御基板側と整流ブリッジ側の両方が開く。 制御基板の能動素子はトランジスタで構成されていた。IC は使っていない。基板上は 4 端子の整流ブリッジダイオードが使われていた。 整流ブリッジ側からみる。こちらはダイオード 4 本を使用したブリッジだ。 長期に渡って修理が可能な様に部品選定した?保守性は側面の開けやすさ以外は良くない。配線はメーター以外は全て半田付けされている。前面端子部分も半田付けだ。 製造時なのか、修理時なのか大きな半田屑がこびり付いていた。半田のやり直し跡がほぼ見当たらないので製造時だと考えている。特定は出来ない。 ちょっと長くなりそうなので、とりあえずここまで。 先に簡略化した回路図を出しておく。現行品ではなく、修理対応も終わっていると思われる。そのままの回路図を出しても良さそうだけど、控えておこう。画像のリンク先は PDF になっている。 Metronix Model 524B PNG 画像の回路図 簡略化回路図にあるオペアンプみたいな部品は制御基板の画像から推測できる通り、数個程度のトランジスタで構成されている。出力はどれも Open Collector だ。LM393 コンパレータの様な出力に近い構造だ。一応シミュレーションに掛けてみて動作を確認している。それでも間違っている箇所は有るかもしれない。これも続きで説明を書こうと思っている。 昭和の時代、実験室のどこにでもあったメトロの電源、タッチパネルなんて高級な UI は無い。今の子使えるのかな... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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