カテゴリ:電子工作
ハードオフで中古のダイソー製電源タップ L665 を買う。その場でL665 タップ リコールをネットで調べていれば買わなかったかもしれない。
![]() 袋入りなのでジャンク扱いではない。買った動機は「変な盗聴器が入っていても、普通の No.1 + ネジだから簡単に調べる事ができそう」だった。 ![]() 上の画像のキャプションにある様にダイソータップ L665 に出ているリコールのうち、対象外の製品になっている。分解してみて個人的に不安に感じる作りだった。 分解せずとも導体断面積が 1.8mm2 だと分かる。JIS 規格 "C3306:2000 ビニルコード" に示されている導体断面積は 0.5, 0.75, 1.25, 2 mm2 だ。1.8mm2 は無い。PSE は取れているのに JIS 規格では無い。日本の認証制度はややこしい。 ![]() 1 次補間で 1.8mm2 の許容電流を求める。1.25mm2 で 12A, 2mm2 で 17A なので 6.66A/mm2 だ。1.8mm2 の許容電流はおおよそ 15.7A だろう。1500W ギリギリ、モーターなどの低力率負荷で発熱が大きい可能性がある。 差し込み口側を分解すると、変な盗聴器は出てこなかった。より問題がある状態だと分かった。受け刃に接続する部分で芯線の剥き出し長が長すぎ、少なくとも 2 本の芯線が切れてしまっている。 ![]() ナイフで裂いた時に芯線を出してしまったのだろう。中古なので前の持ち主が弄った可能性もある。外皮の断面(カット面の合わせ)から恐らく製造時からこの状態だったと考えている。自分だったら加工不良と考える。 ブッシングが付いているとはいうものの、曲げや引っ張りで痛みが進み、芯線断線、曲がりによるショートに進展する可能性がある。 ![]() 次の様に 2 本のコードを束ねて外皮を被せた構造だったら、加工不良は起きにくかったのかも。2024.6.12 追記: Receptacle 部分を付け替えるときにコードを加工したら、外皮と内部のコードは分離した構造だった。ほぼ同色なので見分けが付かなかった。 ![]() 受け刃の板厚が薄いのでは?と思うようになった。パナソニック製のタップ部品 WH-2164KWP を開けて比較してみる。 ![]() 目視で受け刃の板厚はパナソニック製のタップに比べて半分か 6 割程度の厚みだった。ノギスで測っていない。15A 通しても発熱は問題ない程度だったとしても、抜き差しを繰り返すうちに癖がついて、緩んだり抜けやすくなりそう。 不安をリュースしてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.12 19:48:52
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