カテゴリ:ソフト開発日誌
NVDISK2-SS0080A のアクセス速度を測ってみた。単純化した数値でみると USB Super Speed 接続の Card Reader 経由でアクセスする Micro SD card UHS1 の速度が出ているかどうか、と言われそうな結果である。
次は NVDISK2-SS0080A と SanDisk HIGH ENDURANCE 32Gbyte Micro SD card (リンク先は速度測定結果の詳細) の性能を比較した表だ。
NVDISK2-SS0080A が Micro SD card より優れている性能は SATA 接続の利点によるものだ。SD Card は、
NVDISK2-SS0080A の結果を詳細に見ていく。SLC NAND memory と優秀な Controller Firmware アルゴリズムによって、IO 停滞(いわゆるプチフリーズ)が起きない使い勝手が良いストレージだといえる。 Linux の mount option -o discard を付与して、ext4 partition を mount、File Read/Write をしてアクセス速度試験を実施した。アクセスパターンは discard があまり有効に働かない。 Sequential Read の速度を見てみる。全容量 7.45Gibyte に対して 6,300Mibyte を読み出す。O_DIRECT を付けて file を open し kernel の cache は使わない。結果は 133Mbytes/sec だった。SATA Link 速度 1.5Gbps で達成出来る速度の最大値が出ていると思う。 読み出している最中に誤り訂正が発生していたのだろうか? SLC で誤りが発生していなかったか、訂正専用ハードウエアか優秀な訂正アルゴリズム(恐らく遅延が表面化しないような task 構成)によって、一定の読み出し速度を出せている。 Sequential Write の速度を見てみる。全容量 7.45Gibyte に対して 6,300Mibyte を書き込む。O_DIRECT の使い方は Read と同じ。結果は 33.9Mbytes/sec だった。Read と比べて 1/3 の速度しかなく NVDISK2-SS0080A に対する興味が薄れるかもしれない。 途中アクセス速度が瞬間的に 1/3 程度まで低下しているのも見える。これは良くある SD Card と比べると速度低下の頻度は非常に低い。とは言っても比較対象にした Micro SD card が突発的に性能低下した場合よりもさらに低い転送速度だ。 Random Read 性能を見ていく、最高 4000iops で 256kibyte を越える読み出しの場合は、ほぼ安定して Sequntial Read と同じ速度を出している。 アクセス時間分布から推定できることを挙げる。
アクセス時間分布から推定できることを挙げる。
Erase Block を構成する Sector のうち、1 ~ 数個はあえて data を書き込まず予約状態にしているのだろうか?書き戻し、連続書き込みを処理した場合に、全ての Sector を書き込まずに敢えて、書き残しを作っておく。 書き残し部分は ECC 訂正が発生した場合の置き換え領域か、小サイズの書き込みに充てて、Erase がなるべく発生しないようにしているのかも。 NVDISK2-SS0080A の就任先は RaspBerryPi みたいな組み込み Linux SBC の swap かなぁ。 NVDISK2-SS0080A の外観画像など NVDISK2-SS0080A の SMART 情報 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.26 10:53:01
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