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テーマ:脳卒中-闘病日記(253)
カテゴリ:脳卒中・闘病・リハビリ
午後3時前、着替えのパジャマ、タオル類、背中や足にあてるクッションを両手に抱えて病室に入ると、看護師さん2人がベッドサイドにいた。
お父さん、嘔吐していた。 今朝かららしい。 紙オムツを顔の横にしいて、嘔吐物を受けている。 熱は朝38.9度出たらしいが、座薬を使ってもらって下がりつつある様子。 胃腸がもともと強くない。 昨年10月に入院してからも、下痢や嘔吐に悩まされた。 一度、消化管出血も起こし、輸血している。 少し眠っても、痰で咳き込むと、その刺激でまた吐き気が押し寄せてくる。 吸引しても吐き気がくるし、しなければ、痰の咳き込みでどちらにせよ吐き気がくる。 私が来てからも何回も吐いた。 途中から、茶色の液体がどんどん出て(たぶん消化管出血)、すごく心配になった。 何度目かに、目を大きく開けたので、上から顔を見せるとしっかりこちらを見ていたので意識はしっかりしている。 口にたまった痰まじりの唾液を「出していいよ!」「出していいよ!」と大きな声で何度も声をかけると、私がティッシュを口元に持っているのを確認し、そろそろと自分で痰を押し出すことができた。 病室で胸部と腹部のレントゲンをとり、何時頃だったか、夜になってから、腹部CTもとりに行った。 主治医の先生も駆けつけてくれた。内科の先生らしき方と一緒に診てくれた。 レントゲン写真もCTも異常はなく、腸閉塞など急性の悪い病気の心配はない。血液検査結果も大丈夫。 強力な胃腸の薬、吐き気止めの薬を投与して点滴で栄養補給をすれば乗り切れるだろう、とのこと。 胸をなでおろした。今は、お父さん、落ち着いて眠っている。 お父さんのしんどそうな顔、茶色い嘔吐物を見ていると、かわいそうでかわいそうで、私も辛かった。 NCUにずっといたお父さん。昨日、半年ぶりに外の空気を吸い、タクシーで転院。 相当な負担だったのだろうと思う。 小さい音でサザンのCDをかけた。 昨日、貼り始めたベッドサイドの写真、今日さらに追加。 夜に入ってからは、モーツァルトのCDに変えた。 そばにいて、何もできないのが辛い。ショックのせいか、私もフラフラめまいが止まらない。 午後8時過ぎに病室を出た。 帰宅してからもめまいが止まない。 次女、三女が寝てから、三女の横で布団に横になっていると、長女が「おやすみ」と声をかけてきた。 呼び止めて、今日病院であったことを長女に話した。 話を聞いてもらっているうちに、めまいがおさまってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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