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2007年03月10日
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personal(個人)をtrans(超える)という意味。マズローが使った言葉。

マズローといえば、経営学でとても有名な人だけど心理学者。
人間の欲求の5段階説は、経営やマーケティングの理論にずっと影響を与えてきた。

5段階とは、
生理的欲求,安全の欲求,親和の欲求,自我の欲求,自己実現の欲求

マズローの人間の欲求図

まず最初で、一番下にあるのが、衣食住の根源的欲求
その上が、身の安全と安定の欲求
そして、他人と関わりたい、他人と同じようにしたいという帰属意識、親和の欲求、
4つ目が、価値ある存在と認められたい、尊敬されたいという認知(自我)欲求

5つ目が、自分の能力を発揮して創造的活動や自己の成長をはかりたいと思う自己実現の欲求。

自己実現の先の 自己超越に達した人は、個を超えて働いている力を感じ、自然と一体感を持って、心豊かに生きる、という考えです。

こういう人たちは、他人の視線を気にする気持ちや、有名になりたいという願望、物質的な成功を収めたいという現世的な欲求がいちじるしく減少し、代わりに充実した人生を送れるようになり、自然の美しさを一層感じられるようになり、そして他者への思いやりや寛容さにあふれるそうです。


マズローは、第3の心理学と呼ばれる人間性心理学の研究者で、人間性心理学の一部としてあるいは第4の心理学として「トランスパーソナル心理学」が位置づけられています。


紛争国やとても貧しい地域で救助救援活動や教育活動に従事している先進国の人たちは、こういうレベルに達している人たちがたいへん多いのではないかと想像します。

毎日の生活はたいへんで、身の安全も守られない厳しい環境の中で不自由な生活をしていても、生きる意味を確かめ、心豊かに過ごしておられる。


日本にいて、さまざまな環境で生活していても、それぞれの人の感じ方は本当に違う。環境にかかわらず、満たされた気持ちで毎日を送る人もいれば、まったく逆の人もいる。

何を幸せと感じ、何のために生きて、何を豊かな生活と感じるのか、人によって、なんと大きなギャップがあるのかと思います。

心が豊かに育つために最も必要な教育、何だろう。

道徳的な話を言い聞かせるとか、そういうことではないような気がする。



マズローやその他のトランスパーソナル心理学者たちは、至高体験、神秘体験、臨死体験など超正常な経験を経た人が、そういう域に達すると言っている。

この「超正常な経験」というのは、ソニーのAIBO開発者である天外さんに言わせると「フローの状態」だ。
研究チームの人たちがフローの状態にあると、驚くような開発が実現するという。


私も「フロー」とか「至高」に近い状態を、たぶん今までの人生で何度か少しだけ経験したことがあるような感じがする。

高校時代のテニスの合宿中(男子と乱打練習をしていたとき、あまりに必死にボールに追いつき、打ち返そうとしていて、周囲がまったく目に入らなくなった)
マラソン大会で走っていたとき(自分しか存在しない感覚)
ある通訳をしていたとき(会場で話者と私と観客が不思議な一体感を感じた。話していること以外、何も邪魔ものがなくなったような感覚)

忘我没頭状態のときに、起きるのだと思う。
そういう経験は、お膳立てしてできるものじゃないなぁ。
でも何かに没頭することって、とても大事な気がする。

でも、そのときだけで終わってしまって現実と遊離した状態では意味がない。
そんなすごい体験じゃなくていいから、もっと持続性のあるものがいいようにも感じる。

何だろう・・・
うーん、ここまでかな、今は。
とりとめのない話になってしまった。


自己超越しているような感覚、自分と他の人や自然とつながっているような一体感みたいなもの、どんなときに感じますか?



◆えがおのライブラリ
http://goodbooks.blog.shinobi.jp






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最終更新日  2007年03月10日 05時43分52秒
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