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カテゴリ:本
毎日1冊!日刊新書レビュー 普通に生きて、普通に死ね~『会社員の父から息子へ』勢古浩爾著(評:柴田雄大) ちくま新書、680円(税別)2007年11月30日(金)09:003時間30分 『会社員の父から息子へ』勢古浩爾著、ちくま新書、680円(税別) 父親から息子へのメッセージと言えば、毛利元就の「3本の矢」に代表されるように、人生の教訓を語るものが多い。企業のトップが経営を譲るとき、政治家が地盤を譲るとき、あるいはスポーツ選手が指導者になったときのように、自らの経験に基づいた、人生を歩む術を伝授するのが常だろう。 とはいえ、こうした功成り名を遂げた人物や、哲学者、宗教家などの人生は、一般人にとっては、簡単にまねできないし、書物になった人生論を読み進めるうちに、自慢話を聞かされている気分になることも少なくない。 本書の著者である勢古氏は、タイトルにもあるように普通のサラリーマンOBだ。明治大学を卒業し、洋書の輸入販売を手掛ける小さな会社に34年間勤め、昨年退職した。1947年生まれとあるから、二人の息子も、すでにいい大人になっているのだろうと思う。 自分の来し方を「父として子供に見せられるような背中はなかった」と振り返るものの、誰にでも、ひとりの男として息子に伝えたいことはあるはずだ、という思いから筆を執ったという。ただ父から息子への手紙の形式でつづられているわけでなく、日記風な文体でもない。 著者の人生論をひたすら淡々と語っているだけだが、伝えたいメッセージは明確だ。今どき珍しい、ちょっと古いタイプの人間が、「普通に生きるのが一番」と熱く語りかけてくる。 勢古氏の父親ぶりは、自分でも認めている通り、あまりほめられたものではない。授業参観や運動会には1~2度、それも通算で5分か10分しかいたことがない。家族で連れ立って歩くのが嫌い、友達のような親子などまっぴら。「私は間違いなくおもしろくない男だ」と居直っている。 「空気が読めない」堅物です私にも二人の息子がいるので、多少、説教する時にでも参考になるかなと思ったが、まったく役に立たなかった。もし本書の中の勢古氏のような調子で、今中学生の二人の息子に語りかけたら、たちまち「オヤジ、KYだよ」などと言われ、聞く耳を持たれないだろう。 勢古氏は様々な立場から自分の思いを語る。会社員としていかに働くか。夫としていかに妻を愛するか。社会人としていかにカネと付き合うか。そしていかに死んでいくか。その語り口はあくまで木訥で、味も素っ気もない。その代わり自らの体験を、失敗談や恥を中心に、すべてさらけ出している。 会社員としての経験も、うらやましいような場面はほとんど出てこない。就職活動中には30数社の試験に落ち、新聞の求人広告でみつけた会社にようやく入ることができた。小さな会社で給料は安い。5年くらい勤めるかと入ったら、定年まで居てしまった。 「給料が安いことを除けば、いい会社だった」という洋書輸入販売会社で、著者はおよそ、ごますりとは無縁な、いい意味で融通の利かない堅物な社員として生きてきた。 誰も言わないのなら俺が言ってやる。でも対立するのは常に上の人間、それも理不尽な問題が発生したときだけ、というから、上司にとっては目障りな存在でも、同僚や後輩には慕われていたのだろう。今どき、どこの会社にもこんな社員は少ない。対立するのは常に下の人間、それも自分が安全圏にいるときだけ戦うふりをする、そんな社員が多いのではないだろうか。 ◆◇◆◇◆◇ ランキングに参加しています。 ◇◆◇◆◇◆ よかったら一日一回ポチットナして下さい。 人気ブログランキングへ 人気ブログランキングにも貼ってみました。 こっちの方は、たまぁーに押して下さればありがたいです。 PS. 前場 日経平均 15,513.74 +184.71 (/・(ェ)・)/ JASDAQ 74.86 -0.13 _| ̄|○ 前場 8146 31 キープ _| ̄|○ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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