世界一忙しい小学生
さて、昨日のことになるが、この首席合格した生徒Hが少し話し込んでいった。彼女いわく「私な、小学生のとき自分が世界で一番忙しいと思っとった。宿題して、ピアノして、私ほど忙しい小学生おらんわと思っとった」そうだ。続けて「でもな、中学生のほうがよっぽど忙しかった。なんで小学生のときあんなに忙しいとおもっとったんやろ?どう考えても小学生のほうが暇やよなぁ・・・」 彼女が小学生のときの自分が忙しいと思っている理由は、いろいろあるだろうが、ひとつ考えられるのは習熟ということだろう。服を着るという動作ひとつとっても、小学生と中学生、明らかに中学生が速い。勉強においても同じことである。小学生のときは数学の知識など体験から得てきた経験則しかない。当然計算ひとつに今では考えられない時間がかかる。 彼女は小学生のときにこなしたプリント量と、中学生でのプリント量を、小学生のときの指遊び(失礼)と、今弾いているピアノ曲を同じ尺度で比較しているのである。 また、年齢が上がるとともに時間の使い方がうまくなったということも言えるだろう。小学生の時には使えなかった小さな時間の隙間、そこで大人たちはいろいろなことができる。 「成長したね。時間の使い方がうまくなったね。」、そう声をかけてあげたかったがやめた。時間の使い方がうまくない生徒には気づかせる必要もあるだろうが、彼女には必要ないと思ったからだ。 ところで、新中学1年生たち。英単語のテストの採点中、「採点待っている間にできることあるやろ? 自分の答案完璧やと思ってる? 思ってないなら、単語の暗記しやな。」と言ったところ、「あとで家でやるっ」 君たち時間の使い方へただねぇ・・・・・