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July 18, 2004
カテゴリ：私の好きな本
昨日に引き続き、ケン・ブランチャードの
「ザ・ビジョン」の本の中から テリー・フォックスを紹介します。 人生の軌道修正を迫られながらも、 ビジョンの力を疑わなかった。 素晴らしいカナダ人青年の物語です。 テリーは高校在学中、年間最優秀選手に 選ばれるほどのスポーツマンでした。 高校卒業直後に悪性腫瘍が見つかり、 ４日後に足を切断することとなりました。 手術の前日、彼は、足を切断した人が ニューヨークシティマラソンに 出場したという雑誌の記事を読みました。 そしてその晩、テリーは 「カナダ横断マラソンに出場したい」 という夢を抱きます。 手術後の治療は、かつて経験したことの無いほど の苦しみでしたが、彼は自分の目的の為に 力いっぱい努力しようと決意したのです。 彼は、カナダを走って横断し、ガン撲滅の為に １００万ドルの寄付を集めるというビジョンを胸に、 ガン病棟を後にしたのです。 彼のマラソンには、もうひとつの目的もありました。 「身体が不自由であっても、出来ないことは無い」 ということを証明し、身体障害者に対する、 世の人々の見方を変えようとしたのです。 １９７０年４月１２日、彼は義足をつけ、カナダ 横断マラソンの挑戦を開始しました。 そして彼は、たちまちカナダ中の人々の英雄と なりました。 どの街に行っても、歓声で迎えられました。 ぎこちないリズムでステップを踏みながら、 歯を食いしばり、前方をまっすぐ見据えて走る姿に、 人々は感動の涙を流しました。 テリーは約６００ｋｍを走り抜き、全コースの２／３ を踏破しました。 １４４日間に渡り、毎日フルマラソンに匹敵する 距離を走り続けました。 しかし、９月１日、テリーは体調の悪化でマラソンの 中断を余儀なくされたのです。 ガンが肺に転移していたのです。 彼は治療の為に帰郷しましたが、２３歳の誕生日の １ヶ月前、１９８１年６月２８日、家族に看取られて この世を去りました。 テリーのカナダ横断は、ビジョンを実現する為の ひとつの計画に過ぎなかったのです。 本当のビジョンは、ガン研究の為に１００万ドルを集め、 障害者への理解を深めるということだったのです。 そして予想外の事態が起きても、「ビジョンから決して 目をそらさないこと」だったのです。 やろうと思えば出来ないことは無い、やろうと思えば 夢は叶うのだということを人々に気づいてほしい。 テリー・フォックス（１９８０年） いかに人生においてビジョンが大切であるのか、 また、ビジョンの持つ力がどれほど強固なものなのか、 ということを感じさせられました。 参考文献 ～ザ・ビジョン （進むべき道は見えているか）～ ケン・ブランチャード＆ジェシー・ストーナー 著 田辺希久子 - 訳 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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