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カテゴリ: ピアノ練習あれこれ
旅行から帰ってきて、久々にピアノを弾くのはやはり感慨深いものだ。と同時に、つくづく自分の未熟さを感じる今日このごろである。左手の3-4指を強化練習したりと悪戦苦闘・試行錯誤をしても、なかなか昔のようには動いてくれないままだし、スケールを弾いていてもいざ左手のみで弾いてみると、まだまだナヨナヨ状態。毎日練習していた時はそれほど気にしていなかったのだが、数日ぶりに弾いてみると、改めて自分の下手さ加減に我に返る、情けない自分である。
それでも楽しくピアノに向かえているのだから、まぁ良しとしよう。なかなか昔の自分に戻れないもどかしさを感じるものの、やっぱりピアノが好きなのだ。それだけで今は十分ではないか。 しかし、ここのところ、自分の知識不足にあきれ果てていることがある。というのも、モーツァルトのソナタを弾き始めて、改めて「トリル」の存在に悩まされているのだ。トリルといえば、主音と上二度の音との間を反復する記号(って何を今更)であるが、私は特に今まで何も考えることなく主音から弾いてしまっていた。 ところが改めて調べてみれば、モーツァルトの時代(更に言えばバロックから古典派あたりまで)は上二度の音からトリルを開始するのが主流だったというではないか。しかしながら、スーパーピアノレッスンのテキストには、時々「このトリルは主音から」「こちらのトリルは上から」等と注釈があるものもあり、時と場合によって変わるトリル解釈にも途方に暮れる始末。 トリルによってはあらかじめ開始手前に前打音がついているものがあり、それによって奏法も判断つくものもあるのだが、何も書かれていないものに関しては、「はて、どちらから弾くべきだろう」と・・・あぁ、どうして今更こんなことで戸惑ってしまうのだ。 ちなみにロマン派以降は主音から弾くトリルが主流とも聞いているが、ショパンはトリルを上二度から弾かせているという話らしい。だから、主音の手前に前打音で主音と同じ音が指定されていれば、それが主音から開始するトリルという意味だということはなんとなく納得がいく。 しかし、様々なピアニストが演奏するピアノ曲を聴けば、トリルひとつをとっても人によって様々過ぎて、あぁ、一体私は何を信じれば良いのやら・・・状態に陥っている。まぁ、モーツァルトのソナタひとつをとってみても、全音版とヘンレ版ではトリル奏法指定もかなり異なっているのだから、仕方ないか。結局のところ、前後の流れをふまえて自分が良かれと思ったトリルを弾くしかないのか。しかし、それにしても前提条件というものがあるだろうし、楽譜を読むってつくづく難しい。 あぁ、今日も恥を覚悟で「何を今更」な話をしてしまった。 ---------------------------------------------------- 本日のピアノ練習メモ ●新しいピアノのテクニック(上) #03~04 ●全調(長・短調)4オクターブスケール ●クラーマー=ビューロー60練習曲 #08,#10 #08:左手中心のこの曲を弾くたびに今の自分の状態を知ることが出来るのだが、どうしても中間部で暴走気味になるのが頂けない。もっと1音1音をしっかり奏でることを意識して。 #10:通して数回 ●バッハシンフォニア #01~04 #01~03:ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。 #04:後半の指使いを見直し。 ●モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311」 全楽章:たっぷりと弾きこむこと。後はとにかく経験を積もう。1楽章の66小節~74小節がテンポを上げることでつまずき気味なので特に時間をかけて練習。 ●モーツァルト「ピアノソナタ イ長調 K.331」 1楽章:主題及び各変奏は通して数回ずつ。Var.VIの125,126小節の両手16分音符進行、まだつまずき気味 2楽章:12~16小節、及び42~46小節のパッセージでつまずき気味。レガート含めてまだまだ部分練習要。 3楽章:先日のレッスン番組の注意点を気に留めながら練習。中間部は指が転びがちなのでテンポを落として。 ●モーツァルト「幻想曲」ハ短調 K.475 アダージョ:次回レッスン放映のために譜読み開始。それにしても前2曲と異なりかなり厳粛な曲だ。不気味さすら感じる。 ●シューマン「アラベスク」 通して数回。Minore IIの進行をもう少し音楽的に奏でたい。左手付点進行が時々ずっこけるのが情けない。 ---------------------------------------------------- 本日のおさらい ●バッハインヴェンション #01~04 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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僕はどのトリルと言われたら
自分が一番弾きやすいトリルを弾きそうです。 でもトリルって、上手く弾けないものは 練習してもすぐにできるようにならないですよね!? 何かいい方法ってないですかねえ…。 (May 12, 2005 02:30:32 PM)
モーツァルトのピアノ曲のトリルってCDで聞いてみると楽譜と全然違う弾き方している箇所って多いです。ピアノ協奏曲になるとパッセージがピアニストによって違うのも茶万事ですし。だから、ふゆのほしさんが自分が正しいと思った弾き方でいいのではないのでしょうか?バッハの装飾音になると、もっと個性がでてるような気がします。
(May 12, 2005 04:37:41 PM)
PCモデム交換しました♪(笑)
トリル…、確かに時代によっても違うし作曲家によっても、ピアニストによっても色々ですよね…。 上からかけるのか下からまわるのか、トリルの数は?とか…(> <) バロックは拍で割り切れるトリルとか、印象派は好きな数だけ気持ちを込めて…とか(T^T) やっぱりたくさん音源を聴いて、自己表現が一番いいのでしょうか…。 ふゆのほしさんと同じ結論に至ります。 最終的には結局『自己表現』につながるのでしょうね…(^^) (May 12, 2005 07:29:06 PM)
またまた難問発掘されたようですねえ・・・トリルは、時代によっても違うし・・・ふゆのほしさんが弾きたい、あるいは弾きやすい奏法でいいと思いますよ。
のだめ12巻、明日発売です。13日の金曜日(^^; (May 12, 2005 11:51:01 PM)
毎日すごい練習量ですよね!見習わないと・・・^^!
トリルもですが、わたしは同音連打に苦しんでます(--) 練習しないと弾けないのでやろうとは思うんですが、楽な方に流れがちで。。。本当に見習わないと!! (May 13, 2005 12:09:01 AM)
すごーい練習量、何時間さらっていらっしゃるのかな。私は2週間の旅行の後は、悲惨なもので、なかなかテンションあがりません。いつか五嶋みどりが、常に2種類の練習、つまり次の演奏会のための練習と、自分のための練習を欠かさない、と言っていたのを思い出します。
(May 13, 2005 08:33:38 AM)
ムシクンさん
>でもトリルって、上手く弾けないものは >練習してもすぐにできるようにならないですよね!? そうなんですよ。どうしてここにこんな細々としたものを挿入できるのだ・・・と情けなく思うこともあります。また、トリルを弾く指によっても、つまずくことってありませんか。って私の指が単にまだまだ弱いだけなのかもしれませんが(涙) >何かいい方法ってないですかねえ…。 やはり地道にトリル練習なるものをするしかないのでしょうか。あとは、センスを磨くこと??うぅ、難しい・・・ (May 13, 2005 08:58:51 AM)
Tantrisさん
>モーツァルトのピアノ曲のトリルってCDで聞いてみると楽譜と全然違う弾き方している箇所って多いです。 やはりそうなのですか。。。個人のトリルに対するセンスが要求されるということになるのでしょうか。実は、もっと法則的なものがあって、そのうえでアレンジするものなのかと思っていたのですけれど、トリルをターンのように弾いたり、後打音があったりなかったりと、かなり自由ですよね。 >バッハの装飾音になると、もっと個性がでてるような気がします。 あっ、これは言えてますね。インヴェンションも春秋社版と全音版の楽譜を所有しているのですが、装飾音符についてはモルデントひとつをとっても上向きに弾くか下向きかでも異なっていたり、装飾符そのものが無かったりあったりと・・・あぁ・・・・この際、勝手に装飾してしまえ!って言いたくなってしまいますね(^^; (May 13, 2005 09:11:40 AM)
しあわせのたねさん
>PCモデム交換しました♪(笑) これでネット完全復帰ですね(^^)お待ちしてました~。ネット環境そのものが、もう生活の一部ですよね。ちょっとした調べものでもネットで検索すればすぐですし、メールやWeb等もネット環境はかかせませんし、うむうむ、便利な世の中になりました。 >上からかけるのか下からまわるのか、トリルの数は?とか…(> <) そうそう、トリルの数自体も悩ましいですね。最近、本能のおもむくままに入れられるだけ入れてました、トリル(^^;それはまるでフィギュアスケートの何回転成功!な感覚に近いものがあります。 >最終的には結局『自己表現』につながるのでしょうね…(^^) ありがとうございます。皆さんのコメントを読んでいて、結局は自分の好きなように弾くことが良いのだ、という結論に達しました。特に私のような趣味で弾く者は、あまり理論ばかりにがんじがらめになって弾く必要はないのかなぁ・・・と。 (May 13, 2005 09:22:01 AM)
alice liddellさん
>またまた難問発掘されたようですねえ・・・ あはは(^^;なんだかあちこちの壁にがんがんぶつかって歩いているような状態です。でも、これからは、ふゆのほし流トリルでいこう!と思うことにしました(^^) あっ、勿論法則無視過ぎはしないように・・・ >のだめ12巻、明日発売です。13日の金曜日(^^; もう~待ってました待ってました~!! 所用ついでにしっかり買ってきます。問題は地元の本屋さんですと売り切れてしまっているのではないかという心配でして・・・なにしろ、13日の金曜日(^^;; また、作品中に登場する曲を抜き出して音楽世界の幅を広げたいです! のだめのおかげで、ショパンエチュードOp.10-4も練習するきっかけとなりましたし。 (May 13, 2005 09:26:14 AM)
ayuyoshiさん
>トリルもですが、わたしは同音連打に苦しんでます(--) 私も同音連打は得意ではありません(涙)。あれって、だいたい指をかえて同音を弾きますが、どうしても力配分が異なってしまうと、それだけでデコボコになってしまうし、高速連打になると音がくっついてしまったりと、厄介な存在ですよね。 モーツァルトのソナタにも同音連打が各所にちりばめられているので、時々、むー・・・と弾き直します。「練習すれば必ず弾けるようになる」と思うことで、自分を奮い立たせているのですけどね(^^; プラス思考でお互いやっていきましょう!! (May 13, 2005 09:36:38 AM)
j-callasさん
練習している時はついつい没頭してしまうので、時間の経過を忘れてしまうこと多々だったりします(^^;ピアノを再開して数ヶ月は更に練習に費やしていたのですけど、やりすぎは逆にまずい!ということに気づき、なるべく効率よい練習を心がけたいとは思っているのですが、なかなか難しいですね。 >私は2週間の旅行の後は、悲惨なもので、なかなかテンションあがりません。 一旦、ピアノから離れてしまうと、なかなか気持ち的にも復帰できませんよね(--;。そんな時は自分の好きな曲を気の向くままに・・・と思ってみても、かんじんのその曲がメタメタですと、更に気分が落ち込むので、結局スケールをみっちりやって復帰させるようにしています。そのおかげでだいぶテンション上がってきました。 >いつか五嶋みどりが、常に2種類の練習、つまり次の演奏会のための練習と、自分のための練習を欠かさない、と言っていたのを思い出します。 プロの演奏家となると、技量の維持と共に更なるレパートリーの増加検討など、日々努力の固まりのような生活となりますものね。私のように趣味で弾くならば、自分の好きな曲を中心に練習すれば・・・といわれる事もあるのですが、ある程度の基礎があってこそ、と思うとついつい基礎練習はかかせないなぁと思って続けてます(^^) (May 13, 2005 09:49:58 AM) |