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Oct 22, 2005
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カテゴリ: 視聴レポート
2005年9月23日の予備予選から始まった第15回ショパン国際ピアノコンクールも、10月21日に本選終了、そして今、その結果が発表になった。きっと、各所のブログでも今日はこの話題を取り上げる人は多いのではないだろうか。というわけで、折角、本選中継終了から結局寝ないまま、結果発表中継を待っていたので、私も勿論のこと、この話題を取り上げることにしよう。

とその前に、コンクールに出場された全ての皆さん、素晴らしい演奏を聴かせてくれたことに深い感謝と、そしてお疲れ様といいたい。更に、ショパンコンクール本選最終日の中継から結果発表に至るまで、共に感動を分かち合ってきた皆さんに感謝感謝。そのおかげで、連日の中継観戦疲れも心地よい疲れと変化してくれた。

さて、気になる結果は以下のとおり。

1位 ラファウ・ブレハッチ(ポーランド)
2位 該当無し
3位 イム・ドンヒョク(韓国)
3位 イム・ドンミン(韓国)
4位 関本昌平(日本)
4位 山本貴志(日本)
5位 該当無し
6位 カー・リン・コーリン・リー(香港)

ベスト オブ マズルカ賞/ポーランド賞/コンチェルト賞 全てラファウ・ブレハッチ(ポーランド)

さぁ、この結果にどう思われただろうか。1位の結果は納得である。文句の言いようもない、満足の結果である。しかし、発表自体が混乱していて、威厳のかけらも感じられず、正直がっかりしてしまった。入賞者発表の中継を観るのはこれが初めてなのだが、毎度こんな感じなのか?

まぁなにはともあれ、ブレハッチ氏が予想どおり圧勝ということで、とにかくめでたい。素直に嬉しい。イム兄弟がそろって同着入賞というのも面白い。というか、面白いとしかいいようがない。(実はちょっと納得がいかない。いや、かなり納得いかない、これが本音)

関本氏の入賞は確実であろうと思ったが、個性あふれる山本氏が審査員に認められたのは喜ばしいといって良いだろう。それにしても、1位以外は同着入賞ばかり、結局こういう形でしか無理矢理順位をつけることしかできなかったのだろうか。なんだか肩透かしを食らわされた気分である。


これまた折角なので、本選における各人の演奏の独断コメントも以下に掲載しておく。毎度書いていることだが、あくまでもこのコメントはネット中継を視聴した印象でのコメントに過ぎないので、会場で実際に聴いた人のコメントとは異なる場合が多々あることをご了承頂きたい。(最終日演奏者のコメントは前日日記のコメントと重複)

No.演奏者名
(演奏順)
エントリー国本選を視聴した際の独断コメント
25ヤツェク・コルトゥス
Jacek Kortus
ポーランド(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
第1,2次と聴いてきたなかで本選が最も印象が良い演奏。オーケストラと一体化しているが、1,2楽章はオーケストラに埋もれがちで割と控えめに感じたりも。その分、3楽章のピアノパートの出だしはなかなか華やかな音を楽しませくれた。ただ、まだ余裕がないのか、指揮者をほとんどみることがなかった?しかしながら、最年少17歳の若々しい演奏だった。
27工藤奈帆美
Naomi Rachel Kudo
アメリカ(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
ピアノパート冒頭から実に堂々たる弾きっぷり。厚みあるボリューム満点な音は2次で受けた印象と変わりない。指揮者のほうをしっかり見ながら余裕たっぷりな演奏しているのだが、ちょっとひとりよがりなところが見えてしまう場面も・・・。楽章が進むにつれてやや疲れもみえてきたか。
29カー・リン・コーリン・リー
Ka Ling Colleen Lee
香港(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
独奏の時はやたら硬質な印象の強かった音色だが、今回、オーケストラのなかで非常によく生きている。表情も豊かながら軽やか。ただ、やはり彼女のもつ音色の特徴からか、2楽章のようなゆったりとした曲においては、表情は豊かなはずなのに何故か退屈な印象も。
46大崎結真
Yuma Osaki
日本(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
1,2次よりも音が硬質になったか?1楽章はちょっと気負ってしまったか、各フレーズが力んでしまっているようなところもあったが、2楽章はピアノの音色の存在感をたっぷりアピールするとともに、実にたっぷり歌ってくれた。3楽章は彼女の得意としそうな高速パッセージが多いのだが、独奏の時よりもやや大雑把にも感じた。しかし、1,2次とは全く異なる面、パワーのようなものがよく出ていた。
31イム・ドンヒョク
Lim Dong Hyek
韓国(ピアノ協奏曲第2番 Op.21)
ピアノパートの冒頭がいきなりヒステリックだったのでおいおい、と思ったものの、その後はなかなかどうして豊かな歌いっぷり。しかし、どことなく「オレ様についてこい」的な印象も?エキサイトすると音が濁り気味になるのは2次で聴いた印象と同じか・・・と2楽章手前でいきなり退席。ピアノにクレームをつけたのか、スタインウェイの調律師が慌ててピアノの蓋を外して調整し、なんとか再開。2楽章は熱く歌い、3楽章は技術力の高さを見せつけてくれた。会場の声援もかなり高い。
55関本昌平
Shohei Sekimoto
日本(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
フォルテは華やかに、そしてピアノは穏やかで、実に表情豊か。緊張からかちょっとミスが目立ってしまったのが残念。1楽章の後半はやや焦りも感じられたが、その分、2楽章のノクターンは非常に美しく歌い上げ、音をいつくしむ様子が非常によくわかる。音色の使い分けも絶妙。3楽章はかなり急ぎすぎな印象が強かったか。というか、走り出したらとまらないような状態で、この点がかなり勿体なかった。
58ソン・ヨルム
Son,Yeol Eum
韓国(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
1楽章から実にどっぷり歌っているものの、実に安定したリズム感。それゆえか、にどことなく平坦に感じたりも。終始、明るめな音色で押し通してしまった感もあり。技量的には非常に安定感がある。ただ、自分の演奏に没頭してしまっているように見えたのは気のせい?
44根津理恵子
Rieko Nezu
日本(ピアノ協奏曲第2番 Op.21)
全体的にかなり響き重視な音で華やいだ演奏。やや演奏が固い印象とともに、オーケストラとマッチしない部分もチラリと見えたり。2楽章はもう少し夢心地な音が欲しかったが3楽章の軽快さはなかなか好印象。
75山本貴志
Takashi Yamamoto
日本(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
冒頭からたっぷり歌いあげる演奏。個性的な演奏スタイルなのに、奏でる音は決して自己中心的ではなく、オーケストラとよくマッチしており、オーケストラの音色まで映えてくる。なんといっても心温まる音色と、そして泣かせどころのツボをとらえた拍感が良い。1次,2次と聴いてきたなかで最も光っている。ただ、激しいパッセージが続くと走り出してしまう点が勿体なかったか。終楽章が終わらぬうちに会場からブラボーと大喝采がとんだ。
78アンドレイ・ヤロシンスキ
Andrey Yaroshinskiy
ロシア(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
最終日のプレッシャーからか冒頭から痛恨のミスがあったものの、滑らかな旋律でロマン派の骨頂というべき演奏で立ちなおっている。フレーズの処理が実にしなやか。ただ、テンポがやや不安定に感じる。第2楽章は何とも心地良い響きよ。決して遅すぎず、慌てすぎず、美しい月夜のノクターンを表現してくれた。第3楽章のテーマがちょっともたつき気味か?軽やかな音で楽しげに弾いている箇所もあるので、彼なりの解釈なのか。いまひとつ盛り上がらないままフィナーレを迎えてしまったような・・・ちょっと残念。
32イム・ドンミン
Lim Dong Min
韓国(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
1,2次と観てきた独自性の流れのままいくのかと思いきや、予想に反して割と正統派な演奏。1楽章を聴いていると、音色も演奏自体もかなり硬質、持ち味の表現力もかなり控え目。オーケストラと合わせることを意識したのか。第2楽章は自己の表現をアピールした演奏。もう少し様々な表情がみられると良かったのだが、歌い方がパターン化してしまっている感がある。第3楽章は華やかに弾ききってくれた。
5ラファウ・ブレハッチ
Rafal Blechacz
ポーランド(ピアノ協奏曲第1番 Op.11)
なんと叙情的な音の語りだろうか、音の一粒一粒が生きているかのよう。フレーズの処理も絶妙。コンクールであることの緊張感すらほぐしてくれる余裕たっぷりの演奏だ。第2楽章はどこまでも甘く、そして聴き手の感性に訴えかける小技をチラッと見せたりも。第3楽章は勢いだけで突っ走る者も多いなか、彼特有の情緒深さを忘れず、それでいて軽快さを出している。終楽章終わらぬえちに会場からはブラボーの嵐だった。



22日27時(23日午前3時)からは、受賞者披露演奏会が3時間にわたって中継される。あぁ、あと1日は夜更かしが続く羽目になりそうだ。

それにしても、今日の昼間はピアノの練習ができるだろうか。非常に非常に不安である。





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Last updated  Oct 22, 2005 08:27:34 AM
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