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カテゴリ: 音楽雑記
楽天ブックスの楽譜ランキングをなにげなく見ていたら、ユニークな楽譜が上位にランクインしていた。それが、
「ピアノスタイル あきない!ハノン」 である。な、なんなんだこれは?と早速調べてみると、どうやらこれはポピュラーミュージック用に作られた指教本らしい。指を鍛えるのは勿論、音程やコード、スケールなどについても学ぶことが出来る1冊である。ただ、特にハノン教本に準じて作られた、という訳ではなく、つまりのところ、ポップス版ピアノ教本のひとつなのだ。 ピアノの指教本の代名詞ともいわれる「ハノン」、しかし、みんなかんじんなことを忘れていないか? ハノン教本は、いわゆるシャルル=ルイ・ハノンさんが作ったから、「ハノン」だということを。 全訳ハノンピアノ教本 完訳・増補版 ハノン・ピアノ教本 それがいつのまにか、ハノン=指教本という図式が形成され、教本の類に「ハノン」を名乗るものがちらほらと? ジャズ・ハノン―ジャズピアノの基礎知識とその練習 シンコミュージックー リー・エヴァンス ジャズ・ピアノ96のエチュード[新版] 応用自在のジャズ・ハノン集 ブルース・ハノン(シンコーミュージック 楽天では取り扱い無) ブギウギ・ハノン(シンコーミュージック) いや、決して批判的に語っているつもりではないのだが、当のハノン先生もまさかこんなに様々な「ハノン」が登場するとは思いもよらなかっただろう。それだけ、「ハノン」という名が教本として浸透している証拠でもあるのだが。 また、本家ハノン教本をもう少し使いやすくしたといわれている教本も見受けられる。 標準新版ハノン40の練習曲(1巻) 標準新版ハノン40の練習曲(2巻) 学習研究社から出版されているこれらの楽譜は、ハノン各曲(1巻は1~20番とスケール2オクターブ,2巻は21~38番とスケール4オクターブ)を1オクターブのみ(スケール除く)にしたタイプで、4つのリズム変奏付きだ。 おとなのハノン~指の動きをよくするピアノ・トレーニング・ブック 〔ドレミ楽譜出版〕 「こどものハノン」という楽譜も見かけたことがあるが、なんと最近では「おとなのハノン」なる楽譜もあったりする。こちらも本家ハノン教本から何曲か抜粋したうえで、全体的に易しくしている。大人になってからピアノを習う人には良さそうだ。 本家ハノン、特に20番以降の指鍛錬曲は飽きが生じてくることがあるので、1オクターブに減らして練習するのも飽きないひとつの手段に感じる。 これぞ、本当に「あきない!ハノン」? って最近ハノン、ご無沙汰だ・・・ ---------------------------------------------------- 【本日のピアノ練習メモ】オール・シューマンデー! ●シューマン 花の曲 Op.19 弾きこみ段階。左伴奏部にて弱拍の和音が綺麗につかめていない箇所が見受けられる。テンポをあげることよりも、音を曖昧に弾かないことを念頭において。なんとか暗譜出来ないものかとトライしてみるものの、やはり途中でハッと停まってしまうこと多々。弾きこみ回数が少ないのか。 ●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化Op.26からインテルメッツォ 主旋律に絡む3連音符の音型をもっと大切に。勿論、そのヒステリックな主旋律もそろそろ卒業しなくては。花の曲同様、速く弾こう弾こうと思わずにもっと心に余裕をもたせて弾くことを心がけて。 ●シューマン クライスレリアーナOp.16から#01 指さばき練習代わり。最初のテーマで必ずどこかの音をミスする。それが再現性無いものだから厄介だ。中間部は1年前よりはだいぶ安定して弾けてきているが、それでもバタバタしがちである。 ●シューマン アラベスク Op.18 久々に練習。長調のテーマに続く短調部がやや忘れかけていたのだが、数回繰り返して弾いているうちになんとか取り戻した。この曲を弾くと、つくづく付点進行が下手であることを思いしらされる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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