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カテゴリ: わんこ・本/TV/映画
2008年3月上映された映画「犬と私の10の約束」のDVDが9月に発売、だいぶ以前から購入予約していたため、発売日に手元に届いたものの、バタバタしていてなかなか観るタイミングがなかった。しかし、前日の川遊び&ハイキングであかりもすっかりお疲れ気味なので、今日はゆっくりとDVD鑑賞でもしようかということになった。
「犬と私の10の約束」は言わずと知れた「犬の十戒」をベースとした作品。函館に住む中学生あかりは家に迷いこんだゴールデンレトリーバーのパピーと出逢い、ソックスと名付ける。病床の母は、あかりに「犬を飼うにあたって10の約束」を教える。母が亡くなった後も、病院勤務の父はいつも忙しく、あかりの寂しさを癒してくれる存在がソックスであった。ところが父の転勤により、ソックスは友人の星進に預けなければならなくなってしまった。そんな進もほどなく留学することになり、あかりは再びソックスと暮らすようになる。 そうしてあかりもやがて成長し、ソックスと過ごす時間も短くなっていってしまった。更に、ソックスがいることで行動が制限されることを嫌がるようになり・・・ それでもソックスは変わらずあかりを愛し続ける。そしてやがて10年の歳月が流れ・・・・ ここから以降、あくまでも私の個人的な感想を掲載するのだが、「かなり」辛口な批評で埋め尽くされているのでお見苦しい点が多々ある。ただ、ひとりの犬飼いとしてどうしても納得がいかなかったため、書かずにはいられなかった・・・ということで、なにとぞなにとぞ許して欲しい。「感動作」なんていう言葉に流されないでほしい。 私は途中、何度もDVDの停止ボタンを押そうと思ったことか。もし、映画館にいたとしたら、途中で出てしまったかもしれない。そのくらい、この映画に登場するニンゲンたちは私を苛つかせた。それとも、これが世の中の現実なのだろうか。 作品に対して素直な気持ちで観る以前に、そんな細かなところが気になって落ち着いて観ていられないのだ。 ・だいたい、家に迷い犬がきたら「もしかしたら飼い主が探しているかもしれない」とは考えないのだろうか。 ・今時、ペットOKな賃貸住宅もそこそこあるはずなのに、転勤先で人に預けっぱなしってどういうこと? ・預け先の星くん、ソックスを家の玄関外に置きっぱなしで(家族共々)海外留学ですか? ・しかも、あかりへの連絡が「明日海外に出発します」って、それはないだろう。 ・そんなあかり、星くんを空港まで見送る前に、どうしてソックスを引き取りにいかない? まずこのあたりでイライラして観るのをやめようと思った。 多分、オットが横でみていたらぶち切れること、間違いなし。 成長したあかり、ソックスがいることで行動が制限されるって、あれほどソックスから大切なものをもらっておきながらその言いぐさはなんだ?そんなあかりが獣医を目指すとは、聞いて呆れる。 服が汚れる?飛びつき癖を直せなかったあかりが悪いだろう。ソックスのせいにするな。 あかりの気まぐれでソックスを振り回すな。犬を愛するってそんなもんじゃないだろう。 それでもけなげにあかりのために尽くすソックス・・・辛すぎる。 このあたりで私の血圧は更に上がる一方。 この作品で唯一観る価値をみいだせたのは、ソックスのあどけない笑顔と演技。 これはある意味ずるい。 もしかしたら、この作品は反面教師なのかもしれない。 こんな飼い主にならないよう、自分たちは犬といっぱい会話をし、犬といっぱい触れあい、そして犬にいっぱい感謝をする、こういうことを伝えたかったとするならば、かなり乱暴的な手法に思えてしかたがない。ある種、不快感がつきまとってしまった。 結局、素直な気持ちで観られないまま、エンドロールが流れていく。 それでも涙してしまうのは、確実に自分の家族にもやってくるであろう別れの日に、自分が最後に何をしてあげられるのだろうかと考えてしまうから。 この作品に登場する名前が、いやはやマイッタ。 「あかり(主人公)」に「ほし(主人公のコイビト苗字)」だもの。 それだけにとっても縁がある作品だと思ったのだが、観ていていろいろな意味で辛かった。 こんな感想を書いている、自分にも憂鬱になってしまった。 こんな感想をよんでしまったみなさんにも憂鬱を分け与えてしまい、本当に本当に申し訳ない。 出来ることならば、もう少し丁寧に犬の十戒を表現してほしかった、結局のところそれだけである。 こんな辛口でも応援してくれる人がいましたら、どうぞ応援よろしくお願いします。 にほんブログ村 ゴールデンレトリバー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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