生活不安過去最高68%★内閣府調査
内閣府は13日、2006年秋に実施した「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。
日常生活で悩みや不安を感じる人は、2005年6月の前回調査より1・2回増えて67・6%となり、過去最高となった。
悩みや不安の内容については、半数以上の人が「老後の生活設計」を挙げた。
政府への要望では、7割以上が「社会保障制度の構造改革」を求めた。
内閣府は「少子高齢化の進展で、団塊世代を中心に、将来の不安が増しているのだろう」と分析している。
調査は1958年から実施。
昨年は10月から11月にかけて、全国の20歳以上の男女1万人を対象に行った。
回収率は59・4%。
日常生活で悩みや不安を感じているかを尋ねたところ、「感じている」の67・6%に対し、「感じていない」は前回よりO・2ポイント減の31・9%で過去2番目に低かった。
悩みや不安の内容(複数回答)は、「老後の生活設計」が54%で最も多く、「自分の健康」 (48・2%)、「家族の健康」(41・2%)が続いた。
政府への要望(複数回答)は、「医療・年金等の社会保障構造改革」が72・7%(前回比11・4ポイント増)で3年連続トップ。
2位は前回3位だった「高齢社会対策」の54・5%で、前回2位の「景気対策」の50%と入れ替わった。
読売新聞 2007年01月14日 朝刊