「ウロコ・KAZU体制」を一言でくくれば，「アクセルとブレーキ」でした。
言うまでもなく，師匠が「アクセル」で，私が「ブレーキ」です。


ウロコ先生の人となりをご存じの方には納得していただけると思うのですが，普段の温厚さとは対照的に，師匠は人一倍正義感が強く，血の気の多い人でした。

そこへ，浪花節的な「義理と人情」の篤さが加わり，しばしば「暴走」しました（苦笑）。


とりわけ，大した教務力もないのにエラソーなことを言っている（と判断した）同業者に対しては，時として辛辣極まりない評価を下すことがありました。

電話で，私を相手に愚痴っておられる間はよかったのですが…。


2006年。楽天に「考える学習をすすめる会」としてのブログを立ち上げました。
当初の目的は，終刊したメルマガのバックナンバーの保存。
楽天の「フリーページ」を生かそうというわけです。

どうせなら「日記（ブログ記事）」も書こうじゃないかということになったのですが，ここで一悶着。

「師匠以外のすべてのメンバーが自分のブログを持っているのだから，いっそのこと『ウロコ先生のブログ』にしちゃえばいい」と私は提案しました。

ところが，師匠は「『会』のブログなんだから，メンバー全員の『持ち回り』にしよう」と強硬に主張され，結局，会の「長野組」だけで交替で書くという線で押し切られました。

「そんなことしたって，どうせいつかは師匠だけのブログになるんですよ」
と反論しましたが，聞き入れられませんでした（後に私の「予言」通りになります・笑）。

最終的に，殆どがウロコ先生，時々マザー先生，たま～に私が記事を書くということになりました。


またもや横道に逸れますが，師匠の楽天ブログにおける３月17日以降の記事（削除したものも含め）は，すべて私が書いたものです。
開設当初からのIDとパスワードが変更されていなかったので，ログインすることができました。

一方，アメーバの方は，ご本人以外には分からないので，最後の記事のままです。


「ブログ」という「水」を得た師匠は，徐々に本領を発揮し始めました。

最初にやらかしたのは，「楽天の塾長ブログで面白いものが少なくなった」という記事です。
語り口調は穏やかで，正論ではありましたが，読み終えて「これはちょっとマズイんじゃあ…？」と感じました。

百歩譲って，すべてが「事実」だったとしても，ブログ（それも「楽天」の）であからさまに論じることは，少なくとも私の「基準」では考えられないことでした。

ちなみに私の場合，ブログ開設当初から，

「自他ともに，実名は出さない」

「直接・間接を問わず実害を被った場合以外，特定の個人（または団体）を攻撃しない（ただし，学校批判を除く）」

「コメント欄が『炎上』しそうな内容は極力避ける」

という基準を設けていましたが，後二者について，師匠は無頓着でした。
それどころか，言葉は悪いのですが「確信犯」的にやっておられた節があります。


案の定，コメント欄は「大盛況」となり，終息させるのに苦労されたようです。

あの時は，同じ楽天の塾長ブログで「しょーもないこと」ばかり書いている身として，反論のコメントでも入れてやろうかとさえ思いましたよ（笑）。


それはともかく，師匠が時として「アクセル全開になる」ことを知った私は，「ケースバイケースでブレーキ役にならなければ」と心に決めたのですが…。