復活したばかりなので，軽めの「食いもの」ネタを。


考える学習をすすめる会（長野組）では，年数回の「懇親会」，早い話が飲み会を催していました。

師匠とマザー先生は，所謂「行ける口」で，中ジョッキ１杯で真っ赤になってしまう私を尻目に，グビグビと飲み干しておられました。

お二人で焼酎のラインナップをコンプしたこともしばしば。
ただし，師匠は「芋」よりも「麦」がお好みだったようです。


ふつうなら，塾屋が集まると教務の話ばっかりなのですが，我々の飲み会においてそのウェイトはかなり低かったですね。

専ら，日常生活のとりとめない話や，酒・食い物の話が多かったと記憶しています。

師匠は味にうるさく，好きな料理のレパートリーもかなり偏っていました。
田舎風の，素朴な料理をこよなく愛しておられました。

ことあるごとに，奥様の実家（お義母さま）の料理を絶賛し，「女房の実家へ行くときは，これが何よりの楽しみだ」と仰っていました。


また，お歳と体躯に似合わず「大食い」兼「早食い」でした。
あるときなど，飲み会の後にラーメン屋に寄り，一人だけ大盛りを注文した挙句，最初に平らげてしまったという「武勇伝」があります。


またしても個人的な話で恐縮ですが，私は３度の飯よりも釣りが大好き。
特に海釣りでは，ボウズ（１匹も釣れないこと）の経験がないのが自慢（？）です。

前にも書きましたが，師匠はしばしば休日出勤をしていたので，それと釣りとが重なった場合，師匠の塾まで「獲物」をお届けすることがしばしばありました。


一番喜んでいただいたのがヒラメの刺身。
2005年，上級英語ゼミから解放され，２年ぶりに上越の防波堤に繰り出した時のことです。

本命の刺身サイズのアジはダメだったのですが，イナダとヒラメが数匹ずつという僥倖に恵まれました。

３枚（５枚）におろして，新鮮な海の幸をお持ちすることができました。
いつか，お寿司の差し入れのお礼をしたいと思っていたので。


しかし，残念ながら，師匠が大好きな「アジの刺身」は，ついぞ賞味いただくことができませんでした。

ここ数年，管理釣り場でのマス釣りにシフトしてしまい，海釣りの機会が激減。
昨年も，数少ない海釣りのチャンスが，尽く悪天候のためボツになってしまいましたから。


「今年こそはアジを」と切歯扼腕していたのに…。

無念です。