テーマ:今日の健康状態は?(10619)
カテゴリ:読書
今日午前中に今年二度目の腰椎の硬膜外神経ブロックを実施しました。終了後は問題も無く帰宅したのですが、少しずつ痛みが増してきて不調です。明日からの仕事に不安が残ります。
帰宅してからは出かけるのを控え横になりながら読書をしていました。本は吉村昭氏の「熊嵐」です。私は吉村昭氏のファンで著作のほぼ全てを読破しました。 昨日から「プリズンの満月」「熊嵐」の2冊を読みましたが、いずれも何年も前に読んだ本の読み直しです。 熊嵐 「熊嵐」は北海道苫前郡苫前村三毛別(現在の住所は苫前町古丹別三渓)で1915年12月9日から同月14日にかけて起きた熊の襲撃事件を題材としたもの。体が大きく冬眠の穴を見つけることができなかった熊が、空腹となって民家を襲撃。死者7名重傷者3名を出した恐ろしい事件です。 人間の味を覚えた熊が何度も村を襲い人間を食べる様には恐怖を覚えます。事態収拾のために旭川の陸軍第7師団から歩兵第28連隊が投入されることとなりましたが、熊を発見し発砲したものの傷を負わせただけで捕獲には至りませんでした。猟師の山本兵吉(小説熊嵐では山岡銀四郎)は単独で山へ入り熊を発見発砲、1発目は心臓近くに命中したものの熊は怯むことなく立ち上がって兵吉を睨みつけたそうです。間髪いれずに2発目を発砲、これが頭部を正確に射抜いて致命傷となりました。
ヒグマは金毛を交えた黒褐色の雄で、重さ340キロ、体長2.7メートルの巨体で7歳か8歳くらいと推定されています。解剖によって胃を開くと衣類や頭髪などが出てきたとのことです。 ヒグマは日本では北海道にだけ生息していて、アメリカ北西部に生息しているグリズリーなどと同じ種です。日本に生息する陸棲哺乳類で最大の種、特に手負いの熊は獰猛でとても危険。苫前の事件では火は熊よけにならず、襲撃の目印になったとされています。今年は熊の出没の目撃も多いですから注意が必要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|
|